新型コロナウイルスの流行により、読者の中にも今年は自宅で過ごす人が増えたのではないだろうか。コロナ流行以前と現在との飲酒に関するある調査によると、自宅以外で飲む機会が減った人が7割以上いる中で、3割の人が「自宅で飲む機会が増えた」という結果が出たそうだ。家飲みが増えた理由としては、新型コロナウイルス感染予防はもちろんのこと、「安上がり」「他人に気を使わない」などのメリットを感じる人が増えたからだろう。
そんな中、ノンアルコール飲料が以前よりも飲まれているという調査結果が報告されている。今回はノンアルコール飲料の現状と意外な効果をお伝えしていきたい。
ノンアルコール飲料市場が拡大傾向に
2020年10月にサントリーがHPに掲載した「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態…意識調査 サントリー ノンアルコール飲料レポート2020」では、新型コロナウイルス感染症拡大による生活の変化によってノンアルコール飲料の飲用量が増加、飲用者の約4人に3人が日常生活の中で休肝日を設定し、休肝日の飲み物としてノンアルコールビールテイスト飲料が定着していると報告している。アルコール飲料の飲み過ぎは依存症などのリスクが伴うが、ノンアルコール飲料であれば身体への悪影響も無く気軽に楽しめる。サントリーは、ノンアルコール飲料市場の規模は引き続き拡大傾向にあると推定している。
ノンアルビールの要素であるポップと麦芽には、実は仕事によい影響を与えると提唱する精神科医もいるのだとか。苦みや香りを生み出すホップは脳の活動を活発にするなどの影響を与え、麦芽には人のやる気や幸福感を増幅する「ホルデニン」という成分が入っているそうだ。そんなホップと麦芽は、ご存知の通りどちらもビールの主な原料として知られている。ホップで脳の活動を活発化させ、麦芽でやる気をチャージすればあなたの日々の仕事も大いに捗る…かもしれない。
しかし、いくらノンアルコールだからといって、仕事中に堂々とノンアルビールを飲むことに対して気が引ける人は少なくないだろう。今はまだリモートワークや休憩中などに、仕事を効率的にこなしたいときのブースト用アイテムとして使用するのが限界だろう。しかし今後、世間の意識が変わりノンアルビールの効果への理解が進んだ暁には、オフィスで“プシュッとやる”ことも可能になることを期待したい。
参照元:ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査 サントリー ノンアルコール飲料レポート2020【サントリー】