夏場に比べて新型コロナウイルス感染症の感染報告が落ち着いてきたことやGo To Eatキャンペーンの開始などもあり、飲食店の利用機会がじわじわと回復してきている。しかし外食での新たな悩みの種も生まれはじめたようだ。それが「着けていたマスクの置き場」だ。
マスクはどこに置くのが正解なのか。今回は、マスクの置き場事情をご紹介したい。
飲食時のマスクは困り物
コロナ禍で夏場でもマスクをつけることが当たり前となった現在。感染拡大当初は「おうちごはん」など内食が推奨されていて問題視されなかったが、外食が増えてきたこのタイミングで「食事中のマスクどこ置くか問題」が噴出していることをご存知だろうか。徹底した除菌が行われているとはいえテーブルに直置きするのはさすがにまだ抵抗があり、ポケットにそのまま突っ込んでしまうのも少々スマートさに欠けてしまう…。そうした理由で“マスク置き場難民”が生まれているという。
ホットペッパーグルメ外食総研が9月に発表したアンケート結果でも、「飲食店で外食する際、店内でマスクの置き方・置き場に迷うかどうか」という設問に対し全体の58.3%が「そう思う」と回答。半数以上が悩んでいる現状が明らかとなった。
マスクの置き場には迷った人々が実際どう対処しているかというと、「カバンやポーチなどにしまう」という回答が最多となっている。回答者は40%を超え5人に2人がやっているという。また、男性に限定すると「ポケットに入れる」という選択肢が最も多く、どちらも「自分以外が触ることの少ないエリア」に格納していることがわかった。
さらに「机や席にマスクをかけられるフックなどがあった場合、使いたいか」という設問には、「そう思う」が28.2%に対して50.2%が「そう思わない」という結果に。対して、使い捨てのビニール袋や封筒など「入れ物の配布があれば使いたい」という人は61.1%にのぼった。やはりフックなど不特定多数が利用する共有設備よりも、自分しか触らない使い捨て式のアイテムのほうが感染対策として受け入れられているようだ。
となると、今後「使い捨てマスク入れ」を用意していることが飲食店の売りのひとつになるのではないだろうか。実際、現在もレストランなどではマスク入れを配布している店舗も少なくない。店名やロゴの入ったオシャレなマスク入れをTwitterやInstagramにアップしている人も多く、新たなマーケティングの手法となり得るポテンシャルを秘めていると言えるだろう。令和の時代の飲食店は、洒落たマスクカバーを作ってお客にPRの発信を担ってもらう、win-winな関係が新たに築かれるかもしれない。
参照元:飲食店利用時に衛生面で自ら行う対策や最近の外食時の印象を調査【リクルートライフスタイル】