近年、あなたの周りでも街中を走るUber Eatsの配達員を見かけることが多くなっているだろう。副業やバイトなど手軽に稼ぐための手段として大きな話題になり、今や知らない人はいないほどの勢いで急拡大中のサービス分野がフードデリバリーである。新型コロナウイルス感染症拡大を機に、個食の需要が増え続けたことが背景にあることは間違いない。そんなデリバリーサービスを可能にした個食もまた、バラエティーが豊かになっている。
今回は、おひとりさま専用のサービスの紹介と、それに伴い現在問題視されている注意点をお伝えしたい。
みんなで楽しむときの必需品もひとりで楽しむ？
あなたはパーティーを開くときに何を頼むだろうか
友人たちなど大勢で集まるときではないと頼みにくいのがピザ。ジューシーでおいしいのだが、ひとりで注文するには少し敷居が高いと感じる人もいるかもしれない……。そんな人でも気軽にピザを楽しむことができるメニューの展開を始めたのが、世界最大のピザチェーンであるピザハット。コロナ禍による個食メニューの需要に応える形で、おひとりさま専用のピザセット「MY BOX（マイボックス）」を2020年11月2日から都市圏20店舗限定で発売を開始した。
「MY BOX」は、食べきりサイズとなるSサイズピザとハットフライドポテト、チキンナゲットがセットになっており、1人でもピザとそのセットを食べることが可能であり、持ち運びにも便利な専用ボックスで提供してくれるサービスだ。これならば、ひとりでも贅沢にピザを味わいやすいだろう。
以前までは「出前」と呼ばれていたデリバリーサービスだが……
個食のサービスが豊かになれば、循環するかのようにデリバリーサービスもまた、さらなる発展を見せるだろう。しかし、デリバリーサービスの利用拡大の中、数々の問題が可視化されてきている。
ピザや寿司など元から自前のデリバリーサービスを行っているところは、配達員の教育も行き届いているため安心できる場合が多い。しかしデリバリーを専門とするUber Eatsなどでは手軽に配達員を始められる反面、配達員としての質は人による部分が大きい。実際にSNSなどでは、「料理の中身がぐちゃぐちゃになっていた」「明らかにつまみ食いをされている」といったUber Eatsのサービス利用者から配達員の質を問うような投稿が見られるなど、質の低い配達員のエピソードは枚挙にいとまがない。
ネットに書かれるほどのことをしでかす配達員はごく少数だろう。しかし供給が追い付かず配達員の質が担保しきれていない現状は、早急に解決しなければサービスのイメージダウンは必至だ。便利のウラにあるリスクを踏まえた上で、慎重に個食を楽しんでほしい。
参照元：ウーバーイーツ配達員による事故が社会問題に。フードデリバリー利用時に注意すべき点【ビズキャリonline】