ますます拡大するコロナ禍の影響で、2021年1月8日から2回目の緊急事態宣言が発出された。1回目と大きく違う点は、首都圏鉄道の終電繰り上げが要請され、多くの路線で1本〜2本終電が繰り上げになること。なかには終電が3本以上も早くなっている場合があるのだ。もし、やむを得ず出社する人は、事前に終電の時間を確認しておいたほうがよいだろう。そこで今回は、首都圏で終電逃しの危険度が高い路線を紹介する。
まずは終電が2本なくなる路線から紹介
2度目の緊急事態宣言では、首都圏鉄道の終電が2021年1月20日から何本か繰り上げられることになった。終電は翌日の折返し始発列車になることが多いため、複数の列車を同じ駅で終点に設定することが難しい。そのため終電が繰り上げられると、時刻表の最後の列車の1つ前が終電になることがほとんどである。しかし、なかには運用などの都合上、時刻表最後の2つ前、さらに3つ前の列車が終電になる場合もあるのだ!
まず、終電が2つ繰り上げられる路線は、山手線(外回り&内回り)、京浜東北・根岸線(大宮方面行き)、常磐線 快速(上り)。とくに注意したいのは京浜東北・根岸線(大宮方面行き)で、通常より20分以上終電が早くなる。
■山手線(外回り&内回り)
■京浜東北・根岸線 (大宮方面行き)
■常磐線 快速(上り)
終電が2本繰り上がるだけでも、その影響は大きいが、なかには3本以上終電が繰り上げになる路線もある。まず、京浜東北・根岸線 (大船方面行き)は川崎-桜木町間の終電が3本も繰り上がっている。最大で31分も早くなっているので横浜方面の人は注意したい。そして、もっともデンジャラスなのが中央線快速(下り)である。東京から豊田までは3本繰り上げ、武蔵小金井にいたってはなんと4本も繰り上げられているのだ。東京駅ではこれまで最終電車が0時35分だったが、0時6分と30分近く繰り上がるので十分注意したい。
■京浜東北・根岸線 (大船方面行き)
■中央線快速(下り)
いかがだろうか? 緊急事態宣言で終電が繰り上げられるのは初めてのこと。今回は取り急ぎJR路線だけ紹介しているが、地下鉄も終電がおおむね10分〜20分程度繰り上げられることになっている。何も知らずに深夜まで残業していると、終電に乗り遅れてタクシー代やホテル代など、無駄な出費が増えてしまう。自分の通勤路線がどうなっているかは、事前にしっかり確認しておこう。
●JR東日本「新型コロナウイルス
「緊急事態宣言」に伴うお知らせ」(公式)は→こちら
●東京メトロ「緊急事態宣言に伴う終電時刻繰上げについて」(公式)は→こちら