あのApple(アップル)がついに自動車業界に参入するのでは、と報道が過熱している。Appleといえば、「Mac」や「iPhone」、ワイヤレスイヤホンの「AirPods」、スマートウォッチの「Apple watch」など、常に時代の最先端を行くデバイスを世に提供してきた。そんなAppleがどんな車を想定しているのか、と注目を浴びているが、なんとドライバーなしで走る“完全自動”の電気自動車と目されている。自動車業界へいきなりの参入で、そんなこと可能なのかと思いつつも、Appleであればどちらにせよ楽しみ…という期待感も。最先端テクノロジーによって各デバイスの急速な進化を成し遂げてきたAppleの自動車業界参入報道について追いたい。
Apple CAR? の生産開始は4年後か
先月末などにかけて米Appleが自動運転技術を搭載した電気自動車(EV)について、韓国のヒュンダイや起亜自動車に生産を委託する提携交渉が合意に近づいていると各メディアから報道された。多くの情報が錯綜しており、2024年~2025年の生産開始を目指すようだが、いったいどのような車になるのだろう。
報道したCNBCは関係者の話として、起亜が南部ジョージア州ウエストポイントに持つ工場で、「Apple Car」の生産を請け負う内容で提携交渉が進められているようだとした。運転手を必要としない近距離の食べ物や宅急便などの配送業務などに用いる自動運転車両がApple Car第1弾として想定されているのだとか。家庭用の乗用車でなく特定のルートをたどるこの用途ならば車タイプのロボットという見方もでき、いきなりのドライバーなしというのもさほど違和感はないように見受けられる。
だがこの件に関して、今週新たな続報が。上述したヒュンダイ・起亜車と電気自動車生産についてAppleは協議を進めていたが、最近の議論が中断されたと各社がここ数日で一斉に報道。極秘に進めてきた交渉が公になったことに不快感を示したAppleが交渉をストップあるいは打ち切ったのではと伝えている。
これらの各報道によりネットでも多くの意見が。「本気で進行中の計画なんだな」という今回の報道について言及するものもあれば「車にしろ世の中のあらゆるものがインターネットでつながる世界に、Appleが車を作ろうとするのは自然」「商業用だとしてもどんな最新技術が搭載されているのか気になる」などAppleの今後の展開や今までのようにどんな驚きをもたらしてくれるのかについて述べたコメントが多く見受けられた。
Appleの車が姿を見せるのは、当分先だと思われるが、いずれはiPhoneのようにApple製の車が普通になるかもしれない。商業用の車から市民も使えるような変貌を遂げていくのかについても注目が集まるところではないだろうか。いまや私たちはApple製品のデバイスには見慣れているが、車をも作るとなれば、いよいよ本格的なApple経済圏の誕生では。Apple信者とも呼ばれるファンのみならず、突き進む最先端企業Appleからしばらく目が離せなさそうだ。
参照元: Apple Carはいきなり完全自動運転!? AIまかせでドライバーは不要【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:withGod / Shutterstock.com)