JR各社にフリーパスはあるものの、もっとも利用範囲が広くて安いのがJR北海道の「北海道フリーパス」だ。これは最初に乗車した日から7日間、JR北海道のほとんどの列車に乗れて超オトクなのだ。今回は、究極の長期旅行用フリーパスを紹介するぞ!
JR北海道に1週間乗り放題で2万6,230円也!
JR北海道は、範囲が広いのに新幹線もないため、とても2~3日ではすべての街や観光地を回ることはできない。そこで考えられたのが7日間でJR北海道の鉄道がすべて乗り放題になる「北海道フリーパス」だ。
乗車可能な路線はJR北海道のみで、札幌の地下鉄や函館の市電、第三セクターのいさりび鉄道には乗ることはできない。それでも札幌-旭川間など、主要都市をつないでいる路線はほとんどJR北海道なので、都市間を移動して観光するのに問題はない。
たとえば、札幌-網走間は330キロ以上も離れているので(東京-名古屋間程度)、普通列車だけで移動すると、それだけで一日が終了する。しかし、この「北海道フリーパス」は自由席なら特急にも乗車できるため、長距離乗っても大丈夫。しかも、6回までなら指定席に乗れるのがうれしい。旅の序盤は自由席で移動し、疲れが出る後半戦は指定席でゆったりと移動してみるのもいいだろう。
特急の指定券を取るときっぷに星マークが追加されていくのが◎。写真では1枚紛失しているが、今回は5回指定席を利用した
「北海道フリーパス」は東京の券売機でも買える!
2019年に廃線が決定している石勝線夕張支線「夕張駅」、札沼線「新十津川駅」、留萌線「留萌駅」、日高本線「様似駅」を巡る旅はいかが? 4日間程度の長期旅行には「北海道フリーパス」がちょうどいいのだ
基本的に、東京でJR北海道のきっぷを買おうとすると、対面販売のみどりの窓口などで購入するしかないが、この「北海道フリーパス」は、東京にある駅でも自動券売機で購入できる。注意点としては、自動券売機では特急の指定券予約ができないこと。特急の指定券が欲しい場合はきっぷ購入後に、みどりの窓口で取得することになる。
ちなみに、北海道は先日の大震災で被害を受けたばかり。「今、被災地の北海道に旅行に行くのはどうなの?」と遠慮する人もいるかもしれないが、ほとんど地域は何の影響もなく観光に問題はない。むしろ、震災の影響で観光業に大打撃を負った北海道を助ける意味でも、みんなが旅行に行くことで、現地の人の大きな助けとなるはずだ。