住所不明でも荷物が送れる「ゆうパックスマホ割」でも意外な落とし穴も…

TwitterやLINEといったSNSで知り合った相手に、荷物を送ろうと思ったが住所が分からないといった経験はないだろうか。実は「ゆうパックスマホ割」というアプリを利用すると、相手の住所が分からなくてもメルアドやSNSを利用して、ゆうパックを送れる仕組みがあるのだ。そこで今回は、住所の分からない相手に荷物を送る方法と、住所が相手にバレないようにするための注意点を紹介しよう。

まずは「ゆうパックスマホ割」アプリに新規登録!

(Image:post.japanpost.jp)

 最近、フリマアプリが普及したこともあり小物を格安で送る手段が増えてきた。そんななか、日本郵便の「ゆうパック」が益々便利になっている。たとえば、「ゆうパックスマホ割」アプリを利用すると、ゆうパックの料金が180円割引きになったり、「アプリ限定割引」として100円、年間10個以上の発送で10%割引きされるなど、かなりお得なのだ。
 そんな「ゆうパックスマホ割」には、ほかにも便利な機能がある。それが相手の住所が分からなくてもメルアドやSMS、LINEで荷物を送れる機能だ。たとえば、ネット上で知り合った住所の分からない相手に荷物を送りたいときなどには便利だろう。「ゆうパックスマホ割」を利用するには、まず新規会員の登録を行う必要がある。メルアドとパスワードで仮登録を行い、本登録では個人情報と決済に使うクレジットカードを登録しよう。会員登録を済ませば、あとは荷物の発送設定を行えばいい。

「ゆうパックスマホ割」アプリを起動したら、まずは新規会員登録しよう。会員登録にはメルアド、住所、氏名、携帯電話番号、クレジットカードなどを登録する必要がある

住所が分からないに人に荷物を送ってみよう!

 それでは、実際にアプリでゆうパックを送ってみよう。まず、「ゆうパックスマホ割」アプリを起動して「あて名ラベル作成」をタップ。住所が分からない相手に送る場合は「かんたんSNSでお届け」を選択する。自分の情報と相手の氏名(ふりがなも必要)を入力したら、荷物の大きさと品名を入力。お届け場所は「郵便局」「コンビニ」「はこぽす」「住所入力」の4つが選択できるが、お届け場所は複数選択しておくのがポイント。「住所入力」のみにしてしまうと、相手は自分の住所を入力せざるを得なくなるのだ。お互いに匿名でやり取りしたいなら、必ず複数の選択肢を選んでおこう。
 設定が完了したら、相手のメルアド、SMS、LINEのいずれかで配送通知を出すことになる。すると、相手に荷物の発送と、受取場所を選択してもらう依頼メッセージが送られる。通知を受け取った相手が受取場所を指定すると、発送者に「やること」に通知が届くので、郵便局に荷物を持って行こう。アプリに表示されたQRコードを専用端末に読み込ませると、あて名ラベルがプリントされるので、荷物に貼り付けて発送すれば完了となる。

■「ゆうパックスマホ割」の利用方法
【1】アプリで「あて名ラベル作成」を選択
【2】「かんたんSNSでお届け」を選択
【3】自分の連絡先や相手の名前を入力
【4】荷物の種類や品名を入力
【5】相手に通知する手段(LINEなど)を選択
【6】相手に荷物の発送と受取場所を選択する連絡が通知される
【7】相手が受取場所を指定する
【8】発送者のアプリの「やること」に通知が届くので、郵便局であて名ラベルを印刷。荷物に貼って発送する

アプリを起動したら「あて名ラベル作成」を選択(左写真)。次に「かんたんSNSでお届け」をタップする(右写真)

あて名ラベル作成では、まず「ご依頼主」つまり自分の住所や電話番号、メルアドなどを登録する(左写真)。次に「お届け先」つまり相手の名前とふりがなを入力して「次へ」を押そう(左写真)

「荷物」ではサイズや品名、そしてお届け場所を可能な限り複数選択しておこう(左写真)。次に送信手段としてメルアド、SMS、LINEのいずれかを選択する(右写真)。なお、今回はLINEを選択した

お届け場所を「住所入力」のみにすると、相手は自分の住所を発送者に通知することになる。お届け場所は複数選択したほうがいいが、「はこぽす」と「コンビニ」は3辺が100cm以内、「郵便局」は3辺が170cm以内と、荷物のサイズによって限定されるので注意しよう

荷物を受け取る側はどうすればいい?

 荷物を受け取る側は、LINEなどで届いたメッセージのURLリンクから受取場所を指定すればいい。ただし、受け取る側もSMSによる本人確認が必要となるのがやや面倒だ。しかも、発送者が受取場所を「住所入力」しか選べない場合は、自分の住所を入力しないといけないので、発送者に住所を知られてしまうことになる。どうしても、自分の住所を知られたくないときは、面倒でも発送者に「お届け場所」を「住所入力」以外にしてもらうように依頼しよう。
 ちなみに、近所の郵便局やコンビニを選択しても、場所が発送者に通知されるため、自分がだいたいどの辺に住んでいるのかは、発送者に推測されてしまう恐れがある点は十分注意したい。

相手に荷物を送るという通知がLINEで送られる。相手がアプリから受取場所を指定すれば、自分(発送者)のアプリの「やること」に通知が届くはずだ

「はこぽす」とは郵便局などに設置されている宅配ロッカーのこと。こちらも受け取り場所に指定できる

アプリの「やること」に、相手から通知が届いたら、荷物を持って郵便局に出向く。アプリで表示したQRコードをかざしてラベルを出力したら、荷物に張り付けて発送すればOKだ

 いかがだろうか?「ゆうパックスマホ割」アプリを実際に使ってみると、ラベル印刷ができるので、宛名書きが省略できるのがとっても便利だ。もちろん、送料の割引や住所を知らない相手にも荷物を発送できるというメリットが大きい。しかし、使い方を間違えると、ネットだけの知り合いに住所を知られてしまう恐れもあるので、利用方法を十分理解したうえで活用してほしい。

●ゆうパックスマホ割(Android)は→こちら
●ゆうパックスマホ割(iPhone)は→こちら

文=植村照明/編集・ライター

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