寝る直前に食事する生活を続けると悪影響が!? 深夜2時前後がピーク!

忙しい現代人。皆さんの夕食をとるタイミングはいかがでしょうか。仕事で帰宅時間が遅くなり、就寝前に夕食という人も少なくないでしょう。
しかし、その生活を続けるとどうなるか…人体に及ぼす悪影響とは?

驚き!1ヶ月で3㎏増!

(Image:Shutterstock.com)

仕事が忙しい時期には、連日終電で帰宅する生活をしていたAさん。その為就寝前に食事をするようになり、3ヶ月が経った頃にはなんと10㎏近く増加していたのです。つまり、1ヶ月で3㎏ペース…。同じように夕食のタイミングを就寝前にしただけで、1ヶ月で5㎏増の体験談もあるのだとか。
この生活での体重増加の平均は2.6㎏というデータがあり、夜遅くに食事をとることが、体重増加と大きく関係していることがわかります。なぜこのようなことが起こるのか?それは、たんぱく質の一種であるBMAL1(ビーマルワン)が原因と言われています。
BMAL1には、脂肪細胞に脂肪を溜めこむ働きがあり、1日の中で量が変化(日内変動)することが分かっています。その量は、22時~3時頃までが最も多くなり、この時間に摂取した食事は脂肪が蓄積されやすくなります。反対に最も少なくなる昼間は、夜の時間に比べて脂肪に蓄積されにくくなります。
就寝前の食事は、夜遅くに摂取したカロリーが消費されることなく、体に蓄積されやすいのです。早い時間に食べ終えていれば、それから寝るまでの間に体を動かしているのでカロリーもある程度消費されますが、食べてすぐ寝るのでは、そのまま体脂肪として蓄積されるだけです。
また、摂取したものが体脂肪に変換される作用が強く働くのは夜中の2時前後がピークであることがわかっており、これらの体の仕組みが体重増加に繋がると考えられています。

体内時計のリズムが崩れていると脂肪が燃えにくい?

(Image:Shutterstock.com)

夜遅い時間の食事は体内時計にも影響を与えます。人間には体のリズムを1日周期で調節している、体内時計といわれる機能があります。
夜になると眠くなる、朝になると体が活発になるという基本的な生活のリズムも、ホルモン分泌や自律神経の働きを整えるのも、全て体内時計のおかげです。
つまり、体内時計が人間の体の働きを正常にしてくれるのですが、夜遅く食事を摂ることでその働きが乱れてしまうのです。そうすると、本来の体の機能が正常に働かなくなってしまい、心身に様々な不調をきたすようになります。

 

・脂肪の燃えにくい
・血圧が高くなる
・不眠
・便秘
・疲れが取れにくい
・月経サイクルの乱れ
・肌の不調

 

これらは、体重増加や生活習慣病、うつ状態を引き起こす原因にもなり得ます。夕食の時間が遅くなるだけで、心身には様々は不調が引き起こされ、それが「痩せられない体質」を作っているのです。カラダの機能を理解し、「夜遅くに食べることはやめよう」と心掛けることが大切だと言えます。

どうしても夜遅い食事のときに気を付けるべき3点

(Image:Shutterstock.com)

夜遅い食事をやめるためには、「夜食べるのを我慢する」のではなく、生活サイクルの見直し、つまり時間の使い方を見直すことを優先しましょう。食べることを我慢するのではなく、食べる時間を早めるためにどうやって時間を上手に使うか?という視点でタイムスケジュールを組んでみて下さい。
もしどうしても夜遅い食事をせざるを得ないときの為に、3つのポイントがあります。

 

①分食をしましょう
主食のみ早目の時間に食べて空腹対策し、帰宅後やまとまった時間がとれるときにおかずのみを摂取。夜遅くまで働く女性がこの方法を取り入れて体重増加をとめることができた例は多いです。

 

②主食を食べるなら、お米を
主食を食べるなら、糖質を多く含むパンや麺類よりもお米を。更に玄米や雑穀米は食物繊維を豊富に含み血糖値の上昇を防ぐ役割もありますので、おすすめです。

 

③脂肪分が少ない野菜を多めに
おかずは脂肪分の少ない野菜メニュー中心のものをチョイス。特にスープやサラダ、野菜の煮物などが良いでしょう。

健康や美容にとってもできることなら遅くに食事は避けたいところですが、このポイントを押さえて食べ方を工夫してみてみることから始めてみて下さい。

文=

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