電車代を10円でも安くできる「分割乗車」のカラクリを理解し利用しよう

前にもオトナライフで紹介した『【お得】分割きっぷを利用して電車賃を安くするワザ』。今回は実際「乗車券分割プログラム」を使って乗車距離や運賃比較なども紹介。
列車の運賃は純粋に移動した距離で決められる。たとえばJR東日本では1キロから3キロまでは140円、4キロから6キロが190円だ。しかし、この距離と値段表をじっくり見てみると、節約できるヒントが隠されているのである!

距離は2倍なのに値段は2倍以上!?

鉄道の運賃は、距離が長くなればなるほど値段が上がっていく。一部例外はあるが、これは日本全国どの鉄道会社も同じ。しかし、距離と値段は正比例ではなく段階を設けた変動をしているので、正確に言うと比例をしていない部分があるのだ。今回はその隙を突いた、きっぷの分割による運賃割引法を紹介しよう。
まず、下記のJR東日本の運賃と距離の関係を見てほしい。この表を見ると「11から15キロが240円」に対して「26から30キロが500円」になっている。最大距離が15キロから30キロと倍になっているのに、値段は倍以上の240円から500円になっているのだ。そのため、15キロを2回に分けて乗ると、差額の20円分得することになる。この法則を活用すると、ある程度は電車賃を安くすることが可能である。なお、JRの駅では原則乗る駅からの乗車券しか購入できないが、連続した区間であれば「みどりの窓口」や駅構内の旅行会社などで購入できるようだ。

距離が倍でも値段が倍以上の部分が3パターンあり、コレを組み合わせることで節約につなげる

簡単に計算できる「乗車券分割プログラム」を使おう!

安くなるカラクリは理解できても、いざ実践するとなると駅間の価格差など調べることが多く、降車の時間もかかる。これはかなり面倒くさいので、分割乗車の強い味方「乗車券分割プログラム」というホームページ(HP)を紹介しよう。
「乗車券分割プログラム」で試しに三鷹駅から千葉駅まで分割すると、最安値はいくらになるのか入力してみた。路線指定にクセがあるが、「経路選択」画面で、三鷹から千葉まで繋がるように路線指定できればOKだ。画面下の「検索結果」で「分割前の運賃」を見ると「三鷹→千葉 1080円」と分割しない通常の買い方での値段が表示される。実用的なところで「最大分割数」を「2」分割で試してみると、東中野で2分割すれば60円の節約になるという結果になった。ちなみに「最大分割数」を「無限」に設定すると最安値になる分割結果を表示してくれるが、今回は4分割されて110円も得することがわかった。もし、長距離移動するなら、事前に調べてみるといいだろう。

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「乗車券分割プログラム」で実際に調べてみよう。たとえば、三鷹から千葉へ向かう場合、東中野で一旦下車して2分割することで60円ほど節約できるのだ

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三鷹から千葉駅まで分割数を指定しない場合(無限)は4分割され、大久保、亀戸、西船橋できっぷを買い直すことで最大110円もの値段差が生まれる結果となった

●乗車券分割プログラムは→こちら

(※11/26 記事の一部を訂正いたしました)

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