「ビールは糖質が多いので太る」はウソ!? むしろビール酵母で痩せる?

よくテレビCMで見る「糖質オフ」のビール。世間ではビールを飲むと太ると思われがちなので、このようなビールがもてはやされるわけだが、「ビール=太る」は必ずしも正しくはない。それどころか、ビール酵母には太り過ぎを抑制する効果もあるというのだ……。

酒類の中では意外と低いビールのカロリー

(Image:Shutterstock.com)

「ビール腹」という言葉に代表されるように「太る」イメージの強いビール。その原因と言われているのが「糖質」だ。確かにビールの糖質は100g当たり3.1~4.6gもあり、糖質0gの焼酎やウイスキーとは比較にならない。しかし、ワインや日本酒などと比べると特別にビールだけ糖質が多いわけではないのだ。
また、太る原因は糖質だけでなく「カロリー」も重要。実はビールのカロリーは酒類の中で、もっとも低い部類であることはあまり知られていない。なんと、ビールは日本酒の半分以下、焼酎の1/3以下のカロリーしかないのである。「健康に良い」というイメージのあるワインよりも、ビールのカロリーは低いのだ。もちろん、焼酎はお湯やウーロン茶などで割るし、日本酒もビール並みに大量に飲むことはない。つまり、「ビールで太る」とすれば、その原因は“飲み過ぎ”にあるのだ。

 

【酒類の100g当たりの糖質】
焼酎    0g
ウイスキー 0g
ビール 3.1g(淡色)/4.6g(スタウト)
日本酒 3.6g(純米酒)/4.5g(本醸造酒)
ワイン 1.5g(赤)/2.0g(白)

※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」調べ

 

【酒類100mlあたりのカロリー】
ビール 40kcal
ワイン 73kcal
日本酒 103kcal
焼酎    141kcal
梅酒    156kcal
ウイスキー 237kcal
ブランデー 237kcal

※文部科学省「食品成分データベース」調べ

「ビール酵母」はおつまみを脂肪に変えさせない!

(Image:Shutterstock.com)

ビールに多く含まれている「ビール酵母」。これにはアミノ酸や葉酸、各種ビタミンなど栄養素と共に糖質を素早く代謝、脂肪として蓄えず素早くエネルギーに変えてくれる効果がある。食事とうまく合わせてビールを飲めば、メニューの穀類に含まれる糖質に作用して、脂肪の蓄積を抑制する相乗効果が期待できるのだ。また酒にはおつまみが付きものだが、これもビールならば酵母によって素早くエネルギーに変り、他のお酒より脂肪になりにくい特性がある。
とは言っても、やはり飲み過ぎ&食べ過ぎは厳禁。結局、大量のビールやおつまみでカロリー摂取量が増えてしまえば、ビール酵母の効果では追い付かず太ってしまう。適量で楽しむことが、ビールの効能を最大限に引き出すコツなのだ。

文=

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