新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、東京オリンピックの聖火リレー観戦は、沿道には来ずにライブ配信で楽しむよう呼びかけられている。そんな中、聖火リレーのライブ配信を提供してユーザーの個人情報やクレジットカード情報を抜き取る悪質な偽サイトが複数報告されているという。
東京オリンピック聖火リレーライブ放送「偽サイト」が存在!
毎日新聞によると、フィッシング詐欺狙いの聖火リレー中継偽サイトが存在していることが、捜査関係者への取材で明らかになったという。10日には「佐賀県聖火リレー放送(LIVE)」というタイトルがつけられた偽サイトが存在していた。
インターネットの検索サービスで「聖火リレー ライブ」などと検索すると、検索結果一覧に正規のサイトに紛れて偽サイトが表示されているようだ。これまでに聖火リレーが行われた複数の県で偽サイトの存在が発覚しており、自治体は公式サイトやTwitterなどで偽サイトを利用しないよう呼びかけている。「自宅からでも聖火リレーを応援したい」という人々の思いにつけこんだ、極めて悪質な詐欺。感染拡大防止を受けて、今後は無観客の点火セレモニーや代替リレーなど配信イベントに切り替わることが増えると予想されるが、それと同時に偽サイトへの警戒も必要だ。
フィッシング詐欺に遭わないために、偽サイトを見極める方法はあるのだろうか。捜査関係者によると、偽サイトの特徴は「リレーが終わるとサイトごと削除される」とのこと。しかし、リレーが終わってから偽サイトかどうか判断するのは、時すでに遅しである。
どうやら、偽サイトの場合はライブ中継を視聴しようとすると「ログインが必要です!」といった文言が表示されるようだ。そのまま従うと、個人情報やクレジットカード情報を入力させられるという。ライブ中継サイトでこういった情報の入力を求められたら、まず警戒したほうがよさそうだ。もっとも、聖火リレーのライブ配信はNHKの専用サイトから無料かつ個人情報等を入力しなくても視聴することができるため、最初からNHKのウェブサイトにアクセスするのが確実だろう。
参照元:聖火リレーの偽ライブ配信サイトにご注意 フィッシング詐欺狙いか【毎日新聞】
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