1983年に任天堂が「ファミリーコンピューター(ファミコン)」を発売してから38年。ゲームは目覚しい進化を遂げてきた。今やゲームは娯楽だけでなく、eスポーツとして競技にもなり、世界中で数多くの人々がプレイを楽しむ、巨大な市場にもなっている。世界各地で開催される大会には億単位の賞金が用意されていたり、ゲーム実況で生計を立てるYouTuberも数多い。そこで今回は、今日本の小学生に人気なゲーム実況YouTuberと、ゲームタイトルを調査したアンケートを紹介し、今後の業界について考える。
小学生に人気のゲーム実況YouTuber第1位は、2021年もあの人!
株式会社ゲムトレが2021年5月に全国の355人の小学生を対象に、「今一番見ているゲーム実況YouTuberは?」と「今一番遊んでいるゲームタイトルは?」というアンケートを実施した。その結果、2020年に引き続き同じYouTuberが第1位を獲得したことが分かった。
今一番小学生に見られているYouTuberの2位は「まいぜんシスターズ」で9.6%。3位は「れじぇくん」で3.1%。4位以下は「ネフライト」「ねこくん!」「狩野英孝」で1.7%と続くが、少数票の割合も多く、小学生の関心が多様に広がっていることが分かる。
そして今年も1位を獲得したのは、「Hikakin Games」で、23.1%と他を圧倒する人気ぶり。2020年は20.9%だったので、どうやらその勢いは衰えるどころか加速しているようだ。メインチャンネルの登録者数が900万人を超えるHIKAKIN。LINEリサーチが2021年3月に15歳から24歳の男女に実施した「最も信頼、参考にしているインフルエンサー」でも1位を獲得するなど、若い世代に絶大な人気を誇っている。
では今小学生に人気なゲームはどのようなものがあるのだろうか。同アンケートによると、第5位は「大乱闘スマッシュブラザーズ」で5.9%、第4位は「マリオシリーズ」で8.2%。どちらも任天堂の人気ゲームがランクイン。マリオなどは友達と対戦して盛り上がることができ、ファミコンの時代から続く根強い人気だ。
3位は2020年に爆発的ヒットを記録し社会現象ともなった「あつまれどうぶつの森」で13.5%。続いて2位はサバイバル生活を楽しんだり、建築したりさまざまな遊び方が楽しめる「マインクラフト」で19.4%。
そして第1位は「フォートナイト」で22.3%。こちらも2020年に引き続き第1位と、高い人気を誇っている。人気の理由は魅力的なゲーム性に加え、さまざまなモードで多様に遊べたり、イベントが次々に開催されることなどにあるようだ。アメリカの有名ラッパーや、日本でも米津玄師がゲーム内でバーチャルイベントを開催したりなど、話題を呼んだことも。
上位3位に共通しているのは広いバーチャル世界のなかで、自由に多様に遊ぶことができるゲームだということ。決められたストーリーに沿って進むゲームは一度クリアしてしまえば終わってしまうが、今はさまざまな遊び方で長く遊ぶことができる、そんなゲームが求められているようだ。
出典元:【2021年版】小学生に一番人気のゲーム実況者&ゲームタイトルは?「ゲムトレ」が、ゲームに関するアンケート調査を小学生355人に実施!【ゲムトレ】
※サムネイル画像(Image:FellowNeko / Shutterstock.com)