京葉線の新習志野~海浜幕張駅間に開業する新駅の駅名が公募されているが、開始早々ネットでは大喜利状態になっているようだ。
幕張新都心全体の都市機能を強化するために新設され、2023年春に開業が予定されているこの新駅。東京へのアクセスが良く場所自体のポテンシャルは高いため、住むにしても待ち合わせ場所にするにしても、口にするのも恥ずかしいようなダサい名前は避けてほしいところだ。しかし、JR東日本には“前科”がある。ネット民が大喜利を始めてしまうのは無理もない。
「幕張メッセここじゃないよ駅」「幕張ゲートウェイ駅」
JR東日本は5月28日、仮称・幕張新駅の駅名を募集することを発表。すると、ネットでは「『幕張メッセここじゃないよ駅』じゃないんですか?」という投稿が。それに続けて「『幕張メッセこのへんだよ駅』でいいんじゃないんすか」などと、幕張メッセの最寄り駅だと勘違いしそうな位置にあることをイジるリプライが飛んでいた。
ほかにも、東京ディズニーランドの最寄り駅・舞浜駅の数駅隣にあることから「ディズニーランド寝過ごしてるよ駅」「夢と現実の境駅」という投稿や、“JRが付けそうな駅名”として「幕張新都心」「幕張ゲートウェイ」という意見も上がっていた。Twitterで応募するわけではないといえ、ほとんどの人が真剣に考えていないのが一目瞭然だ。
誰も真剣に考えないのはJR東日本のネーミングセンスを知っているから?
ネット民が大喜利を始めてしまうのには訳がある。それは今から3年前の2018年に、JR山手線・田町駅と品川駅の間に新設される駅を公募した際に、投票にて130位だった「高輪ゲートウェイ」という何とも不可思議な駅名を採用したからである。このネーミングが決定した直後、世間からは批判が噴出。署名運動などの抗議も行われたが、JR東日本は「駅名を変えるつもりはない」との意思を示し、結局高輪ゲートウェイのまま開業を迎えた。もしこれがりんかい線ならば、うまく馴染めたことだろう。彼はいまも山手線の路線図で居心地悪そうに佇んでいる。
こうした前科が影響して、ネット民は新駅の駅名を真剣に考えるのをやめてしまったのかもしれない。それに加えて、幕張新駅の駅名募集の応募要項には「応募された駅名は応募数による決定ではなく、ご応募いただいたすべての駅名から新しい駅にふさわしい名前を当社にて選考します」と記載されている。これでは、「高輪ゲートウェイの時みたいになるかもしれません」と宣言しているも同然ではないか。
果たして、今回はどんなネーミングが集まるのだろうか。そして、JR東日本はどんなネーミングを選ぶのだろうか。過ちは繰り返さないと信じながら、新たに決まる駅名に注目していきたい。
●「幕張の新しい駅のなまえを募集します」(公式)は→こちら
参照元:京葉線「幕張新駅」の駅名募集、早くもネット上で大喜利「幕張ニッセ」「幕張メッセここじゃないよ駅」【ORICON NEWS】
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