仕事の悩みや人間関係、さらには生活環境などによって感じるストレスは、できれば避けて暮らしたいものだが、ストレスオフ・アライアンスが実施したアンケート調査「ストレスオフ(ストレスが少ない)都道府県ランキング」の結果が発表された。男性版の第3位は山梨県、第2位は山口県、第1位は青森県という結果で、47位、つまり最もストレスフルな都道府県は東京都と思いきや、意外にもあの都道府県。テレワークやワーケーションも進んでいることだし、ストレスを感じやすい人はストレスオフ県へ移住するのも一つの手か!?
男性は通勤や仕事のストレスが影響大。女性は健康や人間関係が鍵を握る
調査では、20~69歳の男女10万人を厚生労働省の「ストレスチェックB基準」にもとづいてストレスレベル割合を算出して男女別にランキングにしている。男性版で1位に輝いた青森県は、昨年第2位でストレスレベル39点以下の「低ストレス者」の割合は9.4%と全国平均より0.3%多く、逆に77点以上の「高ストレス者」は10.3%と、全国平均14.6%より少ない傾向にある。調査項目の中で、「自粛期間後の勤務形態」「職場や自宅の協力体制」への不満が少ない傾向にあり、現代人のストレスに大きな影響を及ぼす通勤や仕事に対するストレスの少なさが、全体的なストレスオフ傾向へ影響を及ぼしているようだ。
また、女性版のランキングを見ると第3位は山口県、第2位滋賀県、第1位は鳥取県という結果となっている。2年連続で第1位となった鳥取女性のアンケート内容を紐解くと、「現在の健康状態」への不満が全国平均と比較して最も少なく、プライベートや人間関係への満足度も高い傾向にあった。
リラックス方法に目を向けると、青森男性、鳥取女性共に積極的に行っているのが温泉。また、男性のリラックス方法には「BBQ」が全国平均の約2倍という結果で、他に「靴下を抜いて裸足になる」、「ガーデニング」などがランクイン。屋外でのレジャーを積極的に取り入れ、ストレスを開放しているようだ。
一方、ランキングの下位を見ると男性版の47位は岐阜県、女性版の47位は高知県。岐阜県は女性版では8位と上位で、高知県も男性版では17位という結果となっており、男女で大きく差がついている。ストレスフルと考えられがちな東京都は、男性版6位と昨年28位から大幅にランクアップしているが、女性版は42位と昨年25位から大幅ダウン。リモートワークで男性は通勤ストレスから解放されたが、女性は逆にパートナーが家にいることでストレスを感じるようになったようだ。どうやら「この都道府県に住んでいればストレスを感じにくい」というわけでもなさそうだが、ストレスを感じないようにするよりリラックス方法を見つける方が、ストレスオフな暮らしが送れそうだ。
出典元:ストレスが少ない都道府県ランキング! 2位の「山口県」を上回る1位は?【男性編】【ねとらぼ調査隊】