アメリカのECサイト大手・アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏と宇宙に行く権利が、驚異的な金額で落札された。その額なんと2,800万ドル、日本円にしておよそ31億円だという。ベゾス氏は以前から宇宙開発・宇宙旅行事業の実現に向けて取組みを続けていたことはたびたび報じられていたが、まさか自身の宇宙飛行の同行者をオークションで募るとは周囲も驚いたことだろう。今回は、ベゾス氏とともに体験できる宇宙飛行についてお伝えしていきたい。
ジェフ・ベゾス氏との宇宙旅行、30億円超で落札される!
ベゾス氏が設立したアメリカの宇宙開発企業・Blue Originは現地時間6月12日、オークションを開催。同社が“アポロ11号が1969年に月面着陸した日”7月20日に予定している初の有人宇宙飛行で、ベゾス氏やその弟のマーク・ベゾス氏とともにロケットに乗り込んで宇宙飛行を体験できる権利を出品した。
オークションには世界159カ国から約7,600人が参加したという。開始時には480万ドルだった金額は落札時には2,800万ドルまで高騰し、過去に類を見ない出品内容に世界中から注目されていたことがわかる。
宇宙飛行はアメリカのテキサス州からロケットを打ち上げ、地上100kmを超える高度まで到達したのち、打ち上げから11分後にパラシュートを使って砂漠地帯に着陸するという。一般的にイメージされるような“地球の周回軌道をグルグル回って無重力下で活動”といった性質の体験ではないようだが、それでも「宇宙に行く」ことに変わりはなく、さらに「ベゾス氏と行く」という付加価値も相まって30億円超の落札価格となったのだろう。
宇宙旅行といえば、日本でもZOZO創業者としても知られる前澤友作氏も、テスラ・CEOであるイーロン・マスク氏の宇宙ベンチャー・スペースXと契約し2023年に月周回飛行を行うことを発表した。さらに2021年5月には、12月にロシアの宇宙船で国際宇宙ステーションへと赴き数日間滞在することも明らかにしている。6月15日には自身のツイッターで「今日からロシアでの訓練開始。12月8日のISS渡航に向けてしっかり頑張ってきます」と投稿し、世界中から応援のリプライも殺到している。
宇宙飛行士という職業は、子どもの頃に憧れた人も少なくないだろう。年齢を重ねるうちに「夢物語だった」と気づいて諦めていく人がほとんどだが、ベゾス氏や前澤氏のように憧れを追い続けることで実現できる人もいるのだ。
私たちもこれまで「どうせ無理だろう」と諦めてきたことの中から、何かひとつ努力を重ねて実現させてみたいものだ。
参照元:30億円超で「Amazon創業者のジェフ・ベゾスと宇宙に旅立つ権利」が落札される【GIGAZINE】
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