6月16日に劇場版の「無限列車編」がDVD&Blu-rayとして発売され、動画配信も今か今かと待ちわびている人も多い「鬼滅の刃」。一時期は落ち着きを見せてみたものの、再燃傾向にあり、一世を風靡したヒット作といえるだろう。
今回、エンタメ情報メディアのciatrが鬼滅ファンに対してアンケート調査を実施し、鬼滅の刃がなぜここまでヒットしたのか、次にヒットしそうな作品を分析。特に多かったヒットの理由4つと、「ネクスト鬼滅」のランキングを紹介したい。
鬼滅ヒットの理由は登場キャラへの共感!どのキャラも深みがあって魅力的
まずは鬼滅ヒットの理由から。1つ目は「鬼(敵キャラ)のストーリーにも共感できる」というもの。「人vs鬼」というシンプルな構図でありながらも、敵として登場する鬼をただの悪役にせず、その過去や背景を描くことで深みを出し、キャラを魅力的にみせている。「悪役にも過去の物語があり、それぞれのキャラクターの良さがあるところ(20代)」、「悪役である鬼にも、人間だったときの苦悩や弱さがあり、単なる悪で片付けられないところが深いと思います (40代)」という回答に見られるように、悪役でありながらも共感できるポイントを描いたことが、幅広い世代に受け入れられた要因だろう。
2つ目の理由は「恋愛ではなく兄弟愛・家族愛がテーマ」であったこと。「外出自粛期間中に普段アニメに触れない人が視聴し、家族愛が主軸の那田蜘蛛編が大人にも刺さり家族で楽しめたからだと思います (30代)」というように、作品自体が子どもから大人まで感動できるストーリーになっているので、家族共通のエンタメとして地位を確立した。
3つ目は「簡潔に終わった・一気読みできる長さ」であることが爆発的なヒットを生み出したと推察。原作は全23巻、アニメは現在放送している回までだと全26話と、ジャンプ作品としてはかなり短めで、「エピソードをあまり引き伸ばさず、わかりやすかった(30代)」との言葉通り、ライト層にも受け入れやすい長さだった。
最後の理由は、「話題の連鎖・タイミングの良さ」が挙げられている。「コロナで在宅になり、皆テレビを見る時間が増えた時に、ちょうど盛り上がってきたコンテンツだったから(30代)」との言葉通り、巣ごもり需要の増えた時期であったことや映画化のタイミングなど、作品の魅力が最大限に伝わる環境が備わっていたこともヒットの要因とみられている。
次に「ネクスト鬼滅」になりうるアニメ・漫画作品についての質問には、57.7%の人が「呪術廻戦」と回答。現在、同作のコミックスは0~16巻が発売されており、シリーズ累計発行部数(デジタル版を含む)は5,000万部を突破。鬼滅の刃は累計1億5,000万部を記録しているが、12月24日に劇場版「呪術回線0」の公開が予定されており、映画公開のタイミングで一気に爆発する可能性は高い。呪術廻戦も「人vs呪い」というわかりやすいストーリー展開だが、全ての登場キャラの過去や葛藤が描かれ、死と向き合ってどう生きるのかなど、戦いを通していろいろと考えさせられる作品である点では、鬼滅の刃に通ずるものがある。また、兄弟愛や家族愛が描かれた鬼滅に対し、呪術廻戦は“仲間愛”が描かれるなど、ヒットの素地は充分にある。
2位の「東京卍リベンジャーズ」は、ヤンキー×タイムリープものというこれまでにない設定が話題を呼んでいるマガジン作品。現在アニメが放送中で、北村匠海主演で実写映画の公開も決まっているため、ヒットの期待が募る。3位の「チェンソーマン」は、呪術廻戦を手がけた「MAPPA」によるアニメ化が決まっており、放送が決まれば大きく盛り上がるだろう。
ヒット作には共通点があることはおわかりいただけただろうか。もちろん、共通点があるからヒットするとは言い切れない。しかしまだ見たことがないのなら、一度触れてみてもいいかもしれない。
出典元:【300人に聞いた】「ネクスト鬼滅」に輝くのは?ヒットするアニメには共通点があった【ciatr by 1Screen】
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)