老後資金大丈夫? 貯金額は「100万円~500万円未満」が最多、62%の人が金銭面に不安を抱えているという結果も

あなたは今どれほど貯金があって、老後までにあとどれくらい貯めようと思っているだろうか。年金支給額は減り続け、企業から定年退職者に支払われる退職金も減少傾向にある昨今。2019年に金融庁が公表した報告書から「老後資金2,000万円問題」が浮上、世間を騒がせたこともあった。

それでは実際、今働く世代の人たちの貯金額はどれくらいなのだろうか。どのように老後資金を貯めていて、目標額はどれくらいなのか。会社員を対象に実施された「現在の貯金状況や老後の生活資金に関するアンケート」の結果をもとに見てみよう。

現在の貯金額、最多は「100万〜500万円未満」

働いている多くの人が、老後を見据えて毎月コツコツと貯金をしている(ゼニエモン調べ)

 お金にまつわる情報メディア「ゼニエモン」が全国の20代~50代の会社員300人を対象に、貯金と老後資金に関するアンケートを実施した。質問内容は現在の貯金額やひと月当たりの貯金額、老後資金の目標額など。

 まず、現在の貯金額。最も多かったのは「100万円〜500万円未満」で全体の21.7%。年代としては20代~30代の約30%が100万~500万円と回答した。次に多かったのは、「1,000万円以上」で全体の19.7%、40代~50代が多かったようだ。3番目は「500万~1,000万円未満」で全体の9.3%。ここまで見ると多くの人がしっかり貯金をしているという印象があるが、一方で「10万円未満」と答えた人が7.0%、「貯金はしていない」と答えた人が4.7%と貯金がほとんどできていないという人も少なくないようだ。

 次に「ひと月あたりの貯金額」。最も多かったのは「5万円~10万円未満」で23.5%、次いで「1万円~3万円未満」で22.1%、3番目が「3万円~5万円未満」で15.7%。「10万円以上」と答えた人も4番目に多い7.4%だった。
「老後の生活を意識しているか」という質問に対し、80%近い人が「意識している」と答えているように、老後のために今から毎月コツコツと貯金しているという人が多いことが分かった。

どんな老後のライフスタイルが理想か、今から夫婦で話し合っておくことも大切

 では、多くの会社員が考える老後資金の目標額はどれくらいなのだろうか。この質問には39%の人が「1,000万~3,000万円未満」と答え、最も多かった。2番目に多かったのは「3,000万円~5,000万円」で24%だった。
 また60%の人が老後資金形成のために何らかのサービスを利用していて、最も多かったのは「個人年金保険」で30%の人が活用していた。次いで「NISA・つみたてNISA」が27.7%、「株式投資」が25.7%という結果となった。
 老後の生活については60%以上の人が「非常に不安」「少し不安」と回答していて、やはり多くの人が金銭的な不安を抱えていて、そのために毎月しっかりと貯金をしたいと考えているようだ。

 もう国や企業ばかりを頼ってはいられない時代。ただ、老後が不安だからといってやみくもに貯金すればよいというものでもない。もちろん蓄えが多いに越したことはないが、そのために現在の暮らしが立ちゆかなくなってしまうのでは本末転倒だ。老後の必要資金に関しては、住宅事情やライフスタイルによるため人によってそれぞれ。まずは今後の自分の収支をしっかりと把握することが大切だろう。公的年金や退職金、企業年金についてなど正しい知識や情報を得て、賢く老後に備えたいものだ。

出典元:老後のために貯金はどれくらいするべき?アンケート調査で20代~50代に貯金額を聞いてみました!【ゼニエモン】

オトナライフ編集部
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