買い物スポット情報サイトを運営するPatheeは、5月6~24日、全国の18~65歳の男女を対象に「コロナ禍における消費行動にまつわるアンケート」を実施し、4,411件の回答を得た。これは、スーパーやドラッグストア、コンビニで買うような商品を除く「非日用品」の買い物に関して調査している。今回はその中から、実店舗来店前のネット利用に関する調査結果を見ていこう。
8割近い人が検索サービスで事前調査
「直近1年で非日用品(スーパーやドラッグストア、コンビニで買い物するような商品以外)を実店舗で購入する際、事前にインターネットで調べましたか?」という質問に対して、およそ78%もの人が「事前にインターネットで調べた」と回答した。
78%の内訳は、「事前にインターネットで必ず調べてから行く」と回答した8.3%、「概ね事前にインターネットで調べてから行く」と回答した32.2%、「事前にインターネットで調べてから行くことのほうが少ない(が、調べてから行く)」と回答した38.3%の合計だ。この結果から見て明らかなように、多くの買い物客は、来店前にインターネットで情報収集していることが分かった。
そして、「事前に店舗の情報をインターネットで調べるとき、どんなサービスを使いますか?」という質問に対して、最も多かった回答は「Google検索」で、77%だった。「Yahoo!検索」を利用する割合も63%と多く、改めて情報収集と検索サービスが高い相性であることが証明される結果に。また、「Googleマップ」も69%と利用率が高く、Googleマップの認知度の高さが伺える。Yahoo!マップの30%と大きな開きがあることからも、地図アプリと言えば、ほぼGoogleマップ一択と言えるのかもしれない。
気になったのは、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで事前検索する割合が少なかったことだ。SNSだけでは必要な情報が収集しきれず、検索サービスで情報を補うという流れができているのかもしれない。
しかし、人々は事前にどんな情報を調べて実店舗へ向かうのだろうか?来店前にインターネットで調べる情報のうち最も多かったのが、「営業時間」と「所在地」が同率の1位で、「必ず調べる」「概ね調べる」と回答した割合の合計が77%だった。
そして3位は「商品の価格帯」で71.2%。ネット上で買い物が完結できる時代なので、ネットで買う場合との価格比較や、店舗同士の価格比較などは事前にチェックしておきたいのも納得だ。4位は「所在地までの経路」で70.5%、5位は「取扱い商品ジャンル」で69.8%、6位は「セール情報」で66.7%、7位は「店舗在庫の有無」で65.7%、8位は「取扱いブランド」で61.3%、9位は「ECの販売状況」で58.5%だった。
消費者は店舗に買い物に行く際、「営業時間」や「所在地」などの基本情報はもちろんのこと、「商品の価格帯」「取り扱い商品ジャンル」「店頭在庫の有無」「取り扱いブランド」といった、商品に関わる情報を事前に収集しているようだ。店舗へ行ってみてどんな商品があるのか検討するのではなく、目当ての商品群があり、実物を見て確認したいなどのように具体的な目的があるようにも取れる調査結果となった。
ネットでなんでも買えてしまうこのご時世、店舗まで行くのにも消費者は意味を求めているのかも。目的も無くぶらぶら店頭を見るのも気晴らしには良いが、世の中は不要不急の外出は控える傾向。ウインドウショッピングなんて言葉は近々なくなってしまうかもしれない!?
出典元:株式会社Pathee、実店舗来店前のネット利用に関する調査を実施【Pathee(パシー)】