登録を行った会員間において車を共同で使用できるサービス「カーシェアリング」。若者の自家用車離れが進む中、必要な時に短時間かつ安価に利用できるとあって利用者も右肩上がりだ。株式会社DeNA SOMPO Mobilityは、同社が提供する個人間カーシェアリングサービス「Anyca」において、2020年度の人気車種をランキング形式で発表。自分では購入することのないような車種に乗車することができるのもカーシェアの魅力だが、中でも人気高いのはどんな車種なのだろうか。
ファミリーカーから外車や高級車まで
レンタカーとは異なり、店舗まで行かなくても借りることができたり、分単位の利用が可能であったりと機能的なメリットが多いカーシェア。現在、タイムズが提供する「タイムズカーシェア」をはじめとしたパーキング運営会社や、「宇佐美deカーシェアリング」などのようにガソリンスタンド運営会社も乗り出すなど、多くのカーシェアサービスが存在している。
中でも、個人間でカーシェアを行うサービスのAnycaは、ファミリーカーや普通乗用車だけでなく通常のレンタカーやカーシェアサービスでは借りられないような車種が揃っていることで人気を博している。例えばレクサスなどの高級車や、メルセデス・ベンツ、ポルシェをはじめとした日本でもファンの多い外車など、憧れの車種に乗ることができる。さらには、借りるだけでなく自らが所有している車を登録して、貸し出すことも可能だ。
そんな中、Anycaを運営するDeNA SOMPO Mobilityは、2020年度にエニカでシェアされた回数をもとに人気車種を発表した(東京23区内データ)。
第5位はメルセデス・ベンツのEクラス、第4位はMINIのMINI。前年のランキングからそれぞれランクアップする結果となった。第3位はセダン好きにはたまらないBMWの3シリーズ、第2位は購入すれば1,000万円を超える高級外車ポルシェのカイエンと、前年と変わらぬ人気ぶりを見せた。
そんな名立たる外車を抑えて堂々たる1位に輝いたのは、国産車であるトヨタのアルファード。高級感漂うミニバンで、十分な広さを備えているため荷物を積んでも窮屈感がなくファミリー層にも人気が高い車種だ。
2020年のカーシェア事情は、コロナ禍のために近場かつ短時間での利用が増加したというが、続く6位には、同様にミニバンタイプである日産のセレナ、9位にはハイエースがランクインしている。積載量が十分な車種が多いところを見ると、荷物が増えがちな“キャンプ人気”も影響しているのだろう。
また、Anycaユーザーに対して行われたアンケート内では、「コロナ禍をきっかけに車の保有を検討するようになった」との回答が30%にのぼった。必要な時に必要なだけ利用できるメリットや、手が届かないような憧れの外車や高級車に乗るという目的だけでなく、購入前の試し乗りという形での国産車のカーシェア利用もより増えていきそうだ。
出典元:「Anyca」2020年度のシェアランキングを発表 1位はトヨタアルファード、テスラは引き続きトップ10入り【DeNA SOMPO Mobility】
※サムネイル画像(Image:toyota.jp)