「ウマ娘」だけでない、サイバー藤田晋社長が現実でも馬主に! せり市で爆買いして話題に

実在の競走馬をモチーフとして擬人化したキャラクターたちの物語「ウマ娘 プリティーダービー」。その運営元・サイゲームスの親会社である、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が、競走馬を爆買いしたと話題となっている。いったい、どんな競走馬をいくらで購入したのだろうか……?

ウマ娘ヒットで予算増! 爆買いした理由とは

セレクトセール 2021は苫小牧にあるノーザンホースパークで開催された

 馬主になれる人なんて一握りというイメージをお持ちではないだろうか。しかし2013年にJRAが個人馬主登録要件を緩和したことにより、現在は馬主への間口がほんの少しだけ広くなった。とはいえ、もちろん現在も馬主になるには厳しめの審査があり、過去2年に遡って所得金額が1,700万円以上あるか、資産保有額が継続的に7,500万円以上あるかなど身辺をチェックされる。これで緩和された?と疑問符も浮かぶが……。

 前置きが長くなってしまったが、日本競走馬協会主催のサラブレッドせり市場「セレクトセール」が、7月12日と13日に行われた。セレクトセールには、日本国内だけでなく世界中の有力バイヤーが集結する。そこで、ウマ娘の“親”でもあるサイバーエージェントの藤田社長が現実でも馬主となるべく良血馬を爆買いし、話題をさらった。藤田社長は報道陣の取材に対し、「(オーナーとして)初年度ということで、いま買わないと。向こう30年馬主をやるつもりで、初期投資としてしっかり土台を作ろうと思っていました。ずっと馬主になりたかったですし、ありがたいことにウマ娘が当たってくれたことで予算も増えました」と語っている。

合計23億円超えの高額落札額も、ウマ娘の広告料金でもあると考えれば高すぎる買い物でもないのかも!?

 藤田社長は初日から「サンタフェチーフ20」(牡、父リアルスティール)を1億6000万円で落札したのを皮切りに続々と高額馬を購入。ロードカナロア産駒の「ファイネストシティ20」(牡、父ロードカナロア)には同産駒の歴代最高価格となる3億円の値を付け、この日の最高落札価格タイを記録した。

 また、ウマ娘のアニメ第1期で主人公を務めたスペシャルウィークを母の父にもつエピファネイア産駒の「ワイルドラズベリー20」「ヴィンテージローズ20」なども購入している。とくにヴィンテージローズ20は“薔薇一族”と呼ばれる競馬界でも有名な血統の良血馬となり、今後ウマ娘に“薔薇一族”が登場することも期待されそうだ。

 2日目は今年生まれの当歳のオークション。「カヴァートラブ21」(牝、父キズナ)を激闘の末、1億5000万円で落札。藤田社長は本命候補だったため、喜んだという。午後からは、代理人が「ラブリーベルナデット21」(牡、父ハーツクライ)を2億円、上場最後の「アイムユアーズ21」(牡、父レイデオロ)を1億5000万円で入手するなど、計6頭に8億2600万円を購入。2日間の総取引額は23億6700万円に上った。そんな高額落札額も、ウマ娘の広告料金でもあると考えれば高くもないのだろうか。

 しかし、これがきっかけとなり、現実の競馬をやらなかったウマ娘ファンたちが競馬場へ向かうきっかけになるかもしれない。これらの購入馬の中から実績を残す馬が出てきたら、ウマ娘にも登場することになるだろう。どんなキャラとなって登場するか楽しみだ。今後は、現実とウマ娘の世界の両方で競馬が盛り上がることになりそうだ。

参考元:【セレクトセール】ウマ娘を手がける藤田晋氏が12頭合計15億円分を落札【極ウマ】
●サイバーエージェント(公式)は→こちら

※サムネイル画像(Image:サイバーエージェント公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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