新宿駅東口のビル上部に突如として現れた“巨大猫”の存在を知っているだろうか。ビルの角っこで、口をむにゃむにゃと動かしながら伸びをしたり顔を洗ったり、今にもこちらにひょいっと降りてきそうな巨大三毛猫。彼の正体は、湾曲ディスプレイを活かした3D映像である。
7月1日に仮放映が開始され、7月12日に満を持して本放映となったこの巨大猫。国内のみならず海外のメディアでも紹介され、いま世界中で話題となっているようだ。
なぜ“猫”?「思わず笑ってしまうような明るい映像を」
巨大猫の3D映像が放映されているのは、新宿駅東口広場前に位置する「クロス新宿ビジョン」。150㎡超級では国内唯一の4K相当画質であり、高スペックを備えた最先端の大型街頭ビジョンである。
クロス新宿ビジョンのプロモーションとして制作されたこの3D映像。ORICON NEWSがクロス新宿ビジョンを運営する株式会社ユニカの藤沼良丞氏に行った取材によると、渋谷にハチ公、池袋にいけふくろうという動物キャラがいるなかで、“新宿で愛される動物”として猫を選んだという。また、落ち込んでいる新宿の街を盛り上げるために「街を歩いている人が思わず笑ってしまうような明るい映像を作りたい」(ORICON NEWSより引用)という思いもあったそうだ。
その狙い通り、もしくはそれ以上に、ネット上では巨大猫に大きな反響が。「渋谷のハチ公に対して新宿で猫を選んだのは素晴らしいチョイス」「TV越しでも立体感が感じられてどうなってるんだろう?」「すごい!トリックアートみたいなもんかと思ってたら、動くし、声が出る」などと、企画の面白さや技術力の高さに驚く声が多数上がっている。
また、海外でもさっそく話題になっており、米ABCニュースの公式ツイッターは「猫(キャット)と「ゴジラ」を組み合わせて「キャジラ」と命名。ネットでは「日本に行く理由がまた一つできたようだ」といった反応も寄せられており、世界中を沸かせている。
新宿の定番待ち合わせスポットとして知られる新宿駅東口。そこに、このようなユニークなプロモーション映像が放映されているならば、思わず目を奪われてしまう人が大半だろう。そうなれば、商品やサービスのCMを流したい広告主が殺到し、もっと面白く、もっとバリエーション豊かな映像が増えていくはず。クロス新宿ビジョンは、“足を止めてでも見たい広告”という新たな広告の基盤を作ることになりそうだ。
参照元:新宿の3D“巨大猫”の大反響に驚き、「コロナで落ち込む新宿に明るい映像を」仕掛け人の願い【ORICON NEWS】
●株式会社クロススペース(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:クロススペースリリースより引用)