投げては160km/h連発、打ってはリーグ本塁打数トップ。もはや読者の方々の中に「大谷翔平を知らない」という人はいないだろう。そう思えるくらい、MLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷選手の活躍は毎日のようにネット上をにぎわせている。そんな中、ツイッターでハッシュタグ「#大谷翔平」がどれだけ出現しているかを、大谷選手の本塁打と照らし合わせて分析した結果が公表されている。今回は、ハッシュタグを通じて見えてくる大谷選手の人気ぶりについて考えていきたい。
ツイッターで「#大谷翔平」はどれだけつぶやかれている?
株式会社CINCは7月14日、同社で開発・提供するソーシャルメディアの分析・運用ツール「Keywordmap for SNS」を用いて実施した2021年6月以降のツイッターにおけるハッシュタグ「#大谷翔平」の投稿分析結果を公開した。
その結果によれば、4月から6月の「#大谷翔平」出現数は、4月71,170回、5月103,200回。そして6月には763,680回と前月からおよそ7倍に跳ね上がる躍進を見せている。この理由について、「次々と月間の本塁打数を伸ばしており、その活躍と連動してTwitter上でのハッシュタグの出現数が伸長しているものと見られます」と分析している。
また、大谷選手の本塁打数と1日のハッシュタグ出現数の比較でも、日本時間5月27日に第15号本塁打を記録した日を境に出現数が急増していることを指摘した。さらにその後も出現数は高い水準をキープし、3戦連続・2打席連続の本塁打を打った同6月30日に34,620回、松井秀喜氏が持つMLBでの日本人シーズン最多本塁打記録に並んだ第31号を放った同7月5日には51,230回もの出現数が確認されている。まさに大谷フィーバーが続く6月となったようだ。
大谷選手といえば投打の“二刀流”が代名詞。日本だけでなくMLBに移籍してからも歴史を塗り替え続けており、記録を打ち立てるたびに「ベーブ・ルース以来の~~」というMLB史に残るレジェンドと比較されることがもはや風物詩となってきている。特に2021年は、投げては4勝1敗、打っては前半戦だけで33本の柵越えを放ち本塁打数でMLB単独トップを快走しながら折り返し地点を通過した状況だ。
その実績が認められオールスターゲームに選出されると、日本人選手として初めてホームランダービーに出場。結果は1回戦敗退となったが、ツイッターで「大谷残念」がトレンド入りするなど注目度の高さは健在だった。翌日のオールスターの試合でも“特別ルール”として「1番・DH兼先発投手」という前代未聞の起用で出場し、“二刀流”をMLBファンに披露。1回無失点で勝利投手にも輝いた。100マイル(約160km/h)も記録する投球で初回を三者凡退に抑えたことで「三者凡退」がツイッターのトレンドとなった。
メジャーでも投打にわたる活躍を見せる大谷選手には、野球マンガ「MAJOR」の作者・満田拓也氏も朝日新聞の取材に対し、「異次元の活躍は創作物じゃとても太刀打ちできません」「マンガでこんな選手を描いたら担当編集にボツにされる」とコメントしている。
創作の世界ですら“あり得ない”レベルの活躍を続ける大谷選手は、次はどんな記録でネットを沸かせてくれるのだろうか。これからの活躍にも注目していきたい。
出典元:Twitterでも大躍進!ホームラン数とともに出現数が伸長!「#大谷翔平」のソーシャル反響調査【株式会社CINC】
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