オリンピックの開催が間近となり、世界中からなにかと注目を集めている東京。その主要エリアを1周し、都内に住んでいる人なら1度は乗ったことがあるであろう「JR山手線」に今回はスポットを当て、「山手線の中で住みたい駅」のランキング、ベスト5を紹介したい。毎日多くの人を運びアクセス抜群な山手線、全30駅で1位を獲得したのはどこだ。
都心にありながら閑静な雰囲気を併せもつ駅が人気
都民はもちろん、出張などで上京する人にとっても馴染みがある路線・山手線。半世紀ほど前までは漢字の表記そのままに「やまてせん」と呼ぶ人もいたが、最近では「やまのてせん」が定着している。
「山手線の『住みたい街』ランキング」(2020年9月・ねとらぼ調べ)によると、第5位にランクインしたのは文京区、豊島区、北区の3区が隣接する「駒込駅」。このエリアがソメイヨシノの発祥の地であることから発車メロディーには「さくらさくら」が採用されている。駅を中心に「駒込駅前商店街」「しもふり銀座商店街」「アザレア通り商店街」などいくつかの商店街があり下町情緒が漂う一方で、北口から左手に向かえば閑静な高級住宅地が広がるなど、落ち着きと品のあるまちだ。
3位は同率で、「高輪ゲートウェイ駅」と「恵比寿駅」。どちらも駅周辺には高級住宅地があり、大人の街といったイメージだ。高輪ゲートウェイ駅は、再開発が終わる2024年頃には、商業施設やオフィスビル、飲食店が立ち並ぶ予定のため今後の発展が期待されている。
2位は品川区に位置する「目黒駅」。憧れのまち・白金台や中目黒、代官山へも徒歩・自転車圏内という好立地だ。そして、JR山手線だけではなく、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営三田線の4路線が使えるとあって、交通利便性も高い。さらに、芸術文化施設が充実しており、目黒区美術館、久米美術館、喜多能楽堂、目黒シネマ、極めつきは目黒寄生虫館などもある。なかでも「国立科学博物館附属自然教育園」は、東京ドーム4個分、6万坪もの広大な森が、ほとんど手つかずのまま残されており、美術鑑賞とともに豊かな自然を感じられる数少ない都会のオアシスとして人気だ。目黒駅周辺は、都心ならではの利便性に加えて、自然、芸術文化など、絶妙なバランスの良さが魅力。SUUMOの「住みたい街ランキング2020 関東版」でも、山手線以外の駅も含むランキングの中で堂々の第5位にランクインしている。
そして1位に輝いたのが、港区にある「品川駅」。新幹線が停まるため全国規模の企業が集まるビジネスの街としても知られ、家賃相場は山手線内でも比較的高いが、「俺、港区に住んでいるんだよね」とドヤ顔することだってできるだろう。駅直結のショッピングセンター「アトレ品川」などもあり買い物には困らない。品川駅の東口は埋立地になっており、東京湾を渡ればタワーマンションがそびえ、洗練された街並みを評価する声もが多く、票を集めたようだ。
圧倒的なアクセスの良さから名実ともに人気がある山手線。当然、その分地価は高くなっていくのだが、どの駅でもいいから一度は住んでみたい。
出典元:SUUMO住みたい街ランキング2020 関東版 ~住みたい街(駅)1位は?~【SUUMO】
参照元:「山手線」の住みたい街ランキングTOP30! 2位の「目黒」を上回る1位は?【ねとらぼ調査隊】
※サムネイル画像(Image:icosha / Shutterstock.com)