若者が期待する政党ランキング、大差で1位となったのは自民?それとも立民か維新?

いつの世も国が大きな社会不安や経済危機を抱えているときには、政治への関心が高まるもの。今、これからの日本社会を担っていく10代、20代の若者たちは現在の政治に対してどう感じているのだろうか? 2021年6月にインターネット上で若者世代を対象に「期待する政党」に関するアンケートが行われた。果たして若者が最も期待している政党はどこだろうか?また、現在の政権についてどう思っているのか、どの政党に今後何を期待しているのか、アンケートの結果からみていきたい。

教育費無償化やSNSでの政策発信などに関心を持つ若者世代

(Image:ccc.co.jp)

自由民主党は2位以下に大差をつけて圧倒的な支持を獲得しているように見えるが…!?(学校総選挙プロジェクト調べ)

 CCCマーケティング株式会社と株式会社Tポイント・ジャパンが取り組む「学校総選挙プロジェクト」が、2021年6月25日~7月11日までの期間、全国の10歳から29歳の男女を対象にインターネット上で「期待する政党」に関するアンケートを行い、4,523票の回答を得た。ここでは5位から順に、選んだ理由とともに紹介していく。

 5位は「公明党」で全体の5.3%の人が支持。「教育費の無償化だけでなく結婚や子育て支援など、性別関係なく若者をサポートする考えを持っている」などの理由が挙げられていた。
 次いで4位は「国民民主党」で7.1%。「SNSでの政策発信や若者の意見聴取に熱心」などといった意見が見られた。
 3位は7.5%で「日本維新の会」。「吉村知事のコロナ対応が良いと感じた」など大阪府の吉村知事への評価が支持に結びついている人もいるようだ。
 
 そして、2位は枝野幸男代表が率いる「立憲民主党」で9.2%の支持率。理由としては「選択的夫婦別姓や同性パートナーへの権利等に対する考え方に賛同できる。未来のために政治をしていると感じる」「政権交代が期待できるから」などと言った意見が挙がっていた。

(Image:ccc.co.jp)

発足当時に比べ、期待値が大きくダウンしてしまった菅政権(学校総選挙プロジェクト調べ)

 そして、今回のアンケートで期待する政党の第1位となったのは、「自由民主党」。50.8%の人が投票し、2位以下に大差をつける結果となった。選んだ理由には「コロナという未曽有の事態でも上手く国を回している。非難もあるが、なんだかんだ上手くいっているのでは」という意見や「引き続きコロナ感染防止に全力を尽くしてほしい。途中で政権が変わるとややこしくなりそう」「他の党よりマシなだけで期待値は低い」といった消極的な理由も。

 過半数の若者が現政権に期待していることが分かった、今回のアンケート。だが、菅内閣発足直後の2020年10月に行った同アンケートでは、自由民主党が64.4%で13.6ポイント減、立憲民主党が6.8%で2.4ポイント増、だったことから現政権への不満が増えていることも見て取れる。さらに、“期待できる政党がない”という理由から「そのほかの政党」を選んだ人も前回の3.6%から8.7%に増えていることからも、若者の政治への期待感の低下が伺える。

 今秋以降には衆議院の選挙が行われる。菅政権によるコロナ対策や東京オリンピックを通じて、若者たちはどのような反応を示すだろうか。低下しつつある現政権への期待度は、選挙にどのような影響を及ぼすだろうか、注目したい。

出典元:日本の若者が、いま期待する政党は「自由民主党」(64.4%)、首相にふさわしいのは「菅義偉」(46.5%)【CCCマーケティング】
●学校総選挙プロジェクト(公式)は→こちら

オトナライフ編集部
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