7月20日は、スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」が劇場で初めて公開された日だ。2001年に公開された同作は空前の大ヒットとなり、2020年に「劇場版『鬼滅の刃』 無限列車編」に抜かれるまで、日本映画の歴代興収トップの座を19年もの間守り続けてきました。
そんな記念すべき日にちなみ、ねとらぼ調査隊が実施したアンケート調査「何度も見たジブリ映画ランキング」の結果が発表された。。何回見ても新しい発見や感動を得られるジブリ作品の中で、最も票を集めたのはいったいどの作品だろうか。
ラピュタ、トトロが僅差で1位を争う結果に。千と千尋の3位は意外?
第1位となったのは「となりのトトロ」。得票数は785票、得票率は23.4%。第2位は「天空の城ラピュタ」、得票数は713票、得票率は21.3%という結果に。
アンケートに寄せられたコメントには「トトロは何度見たかわからないくらい。巻き戻すとビデオテープが凄い音立てるようになって、切れるんじゃないかと心配していた」などの声が。そういえば、トトロの公開は1988年。文字通りレンタル“ビデオ”屋で借りたり、テレビで放映されたものを家庭のビデオデッキで録画して見ていたりした、という人も多いのでは。また、公開当時子どもだった世代が親となり、今では親子2代で楽しんでいるというメッセージも多く見られた。
第2位の「ラピュタ」は王道の冒険譚だ。悪役のムスカや空賊のドーラなど、脇を固めるキャラクターの濃さも人気の理由か。ラピュタ語の「バルス」がツイッターでトレンドに入った“バルス祭り”でも話題になった。コメント欄では「もはや何度見たことか……セリフが普段の生活でも口をついて出る」「ラピュタ序盤の追跡シーンが面白くて面白くて。もう20回以上は見たと思う」などの声がった。
人気の2作がデッドヒートを繰り広げることとなったが、3位の「千と千尋の神隠し」や4位の「風の谷のナウシカ」、以降「もののけ姫」、「魔女の宅急便」など誰でも知っているジブリ作品が並ぶ。しかしランキング下位には「聞いたことがない」という人も多いだろう作品がランクインしている。
「レッドタートル ある島の物語」は、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督がスタジオジブリとの協力で挑んだ初の長編アニメーション。無人島に漂着した男性と突然現われた女性との人生を詩的な映像で綴っている。登場人物たちに台詞はなく、ジブリの長編作品としては初の試みとなった。批評家たちによる評価はおおむね好評なようだが、ちょっと素人がエンターテインメントとしてみるには解釈に迷う、つまり難しい映画であることは否めない。それこそ、何度もリピートして見たら意味や意図がわかりそうだが…そこまでたどり着けないということなのか、単純に知名度の問題なのか。
また、映画公開よりも先行して地上波で放送され、さらに初の全編3DCG制作となるのが21位にランクインした「アーヤと魔女」。当初2021年のゴールデンウイークに劇場公開予定だったが、新型コロナウイルス流行のため2021年8月に劇場公開が延期。いよいよ公開間近だが…何度もリピートして見たくなる作品となるのか。気になるところである。
出典元:何度も見た「ジブリ映画」ランキングTOP24! 2位の『ラピュタ』を上回る1位は?【ねとらぼ調査隊】
※サムネイル画像(Image:ghibli.jp)
となりのトトロ © 1988 Studio Ghibli、天空の城ラピュタ © 1986 Studio Ghibli、千と千尋の神隠し © 2001 Studio Ghibli・NDDTM