様々な場面で出身大学の名が見られるのは嬉しいと感じる人も多いだろう。特に人気や知名度があると言われると、自分が卒業していることも誇らしい気持ちになる。中には、それを理由に受験や進学を決めたという人もいるかもしれない。リクルート進学総研は、現役高校3年生を対象に行った「進学ブランド力調査2021」の結果を公開し、特に知名度の高い大学が明らかになった。
MARCHや関関同立などの造語はもはやメジャー
「この地域では知名度が高い」と言われ、多くの人に知られている大学でも、地域が変われば「初めて耳にする…」という場合もあり、自己紹介などの際、話の展開に変化が生じてくることもある。例えば「MARCH」や「早慶」、「関関同立」「愛愛名中」といった各地域で知名度の高い大学群を表した造語も以前から存在しており、日常の会話の中で使われることもあるだろう。近頃は「GMARCH」「SMART」などと編成も変わりつつある。
もちろん知名度の高さがすべてではないが、こうした状況を加味してか、大学選びの基準として大学自体の知名度の高さを重要視している人も少なくない。大学出身者の知名度にリンクすることもあれば、立地や偏差値、大学側からのPRなども影響しているだろうが、どんな大学の知名度が高いのだろうか。
今回は、全国各地から多くの学生が集まる関東地区にある大学の知名度ランキングを紹介していこう。
関東での知名度第5位は「明治大学」。MARCHにも属する通称“明大(めいだい)”と呼ばれる私立大学。商学分野が強く、東京都と神奈川県に計4つのキャンパスを持っている。2021年度の「志願したい大学」(リクルート進学総研)の調査でも1位に輝いた経験もある人気大学だ。ちなみにもう1つの“めいだい”、愛知県名古屋市にある国立の名古屋大学は、偏差値の高さや日本人ノーベル賞受賞者を多く輩出していることから東海圏での知名度で1位に輝いている。
続く第4位は「日本大学」。出身大学別社長数が全国1位で、社会のリーダーとして活躍している出身者が多いという。学部学科の数も充実しているため、様々な分野を学べる大学としても知られている。
第3位は「東京大学」。言わずもがな日本の最高学府とも呼べる国立大学だ。最近ではテレビ番組などで現役東大生の活躍もあり、学力だけでなく様々な面から注目されている。大学のシンボルである安田講堂や赤門などといった建築物の知名度も高い。
第2位は、2020年の調査で1位だった「早稲田大学」。ライバルの慶應義塾大学とともに全国の私立大学でもトップクラスの人気を誇り、野球をはじめとした「早慶戦」のライバル対決は注目度が段違いだ。近年はSNSなどの広報にも力を入れており、公式ツイッターのフォロワー数は5.6万人と大学アカウントではトップクラス。さらに知名度を上げて志願者獲得のための活動も積極的なようだ。
そして1位に輝いたのは、早稲田と入れ替わる形で前回2位からランクアップした「青山学院大学」。MARCHにも属する私立大学で、大学駅伝での活躍や多くの人気アナウンサーを輩出していることも認知度に貢献している。「イメージランキング」(リクルート進学総研)でも「校風や雰囲気が良い」「キャンパスがきれい」「おしゃれ」などの項目でそれぞれ1位に輝き、受験生からも憧れの大学となっている。
あなたが通っていた大学はランクインしていただろうか? 関東だけでなく、関西、東海とエリアごとに個性が出る結果となった。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
出典元:高校生に聞いた 大学ブランドランキング『進学ブランド力調査2021』(PDF)(調査期間:2021年4月2日(金)~4月30日(金))【株式会社リクルート】
※サムネイル画像(Image:大学ホームページより引用)