JRの「みどりの窓口」で購入すると発券されるICカードサイズほどの切符、通称「マルス券」。マルス券は「旅気分をさらに上げてくれる」といった理由や、条件によって様々に記載される記号などから、魅力にハマるマニアも少なくないのだという。そんなマルス券の券面を自由に作ることができるシミュレーターが話題となっている。鉄道に詳しくなくてもワクワクが止まらない、実際のシミュレーションの様子を紹介しよう。
みどりの窓口で発券される、人気高いマルス券
自動発券機で切符を購入した場合は30×57.5mmサイズの小さな切符が発券されるが、みどりの窓口や「みどりの券売機」で切符を購入すると57.5×80mm、もしくは57.5×120mmといった大きめサイズの切符が発券される。新幹線に乗車する際に、手にすることが多いかもしれない。
これは、旅客販売総合システム「MARS(マルス)」という機械にて発券されていることからマルス券と呼ばれている。30×57.5mmサイズの切符よりも、「旅気分を盛り上げてくれるような気がする」ということから、わざわざマルス券で購入する利用客もいるほどだ。
乗車駅や行き先、日付、金額だけでなく、様々な記号をほぼ完璧に再現&好きなように作成できると話題になっているマルス券の券面シミュレーターを実際に試してみた。
シミュレーターページを訪れてみると早速トップに大きく券面が表示される。選択項目も多く、詳細な設定が実現できる。乗車券か入場券か、乗車駅と到着駅を全国各地のどこにするか、さらには開孔の位置まで好きなように選択が可能。現実にはあり得ないマルス券も作ることができるという。
初っ端から驚いたのは、券面の模様設定だ。シミュレーターの画面では確認しづらいかもしれないが、JR東日本では券面の背景に「E」の文字が潜んでおり、西日本は「W」、東海は「C」と管轄の会社によって模様が異なっているそう。他にも、現金払いやクレジット支払いなど支払い方法によっても記載の記号が変化するなど、一般人ではなかなか気が付かない仕様も知ることができる。
続いて、一番の醍醐味である乗車駅と到着駅の設定。なかなか遠出が難しくなってしまったこのご時世、お気に入りの場所や訪れてみたい場所の駅名を入れてみても良いかもしれない。今回は涼しさと大自然を求めて、東京から北海道・富良野へ旅をしてみよう。今年中に状況が良くなることを願って12月31日までの有効期限に。金額は、「もしもワンコインで行けたなら…」という無謀な夢と遊び心から500円と記入した。割引設定もでき、学生に戻ったり株主優待を受けたり、鉄道社員になって割引を受けた気分にも浸ることができる。
さらには券番やプリカット通番などといった、かなりマニアックな認識記号の設定まで。自分の好きな数字や誕生日、記念日などに設定してみても面白そうだ。筆者は、ラッキー7にあやかった。
鉄道に詳しくなくてもかなり心がおどるシミュレーターだった。家にいながらちょっとした旅気分を味わったり、家族の会話のネタにしたりと、さまざまな使い方を試してみてはいかがだろうか。
参照元:JRの「みどりの窓口」などで発券されるマルス券の券面シミュレーター【GIGAZINE】