7月26日の“幽霊の日”にちなみ、映像配信サービスdTVが発表したホラー映画ランキングが注目を集めている。怖いと思いつつ、つい見てしまうグロテスク系から、ぞっとするサイコパス系まで、ホラー映画好きにはたまらない多彩な作品がランクインした。今回は、アンケート結果をもとに3位以上の作品に注目し、夏にぴったりのホラー映画ランキングについて伝える。
2位、3位には海外の定番ホラーがランクイン
同アンケートではまず「グロテスク系」と「サイコパス系」のどちらが人気なのかを調査している。その結果によると、グロテスク系250票、サイコパス系620票と圧倒的な差をつけ、サイコパス系の映画が支持された。視覚的な恐怖よりも心理的な恐怖を求める人が多かったようだ。
そして「国内外の好きなホラー作品」のランキングでトップ3に滑り込んだ3位は、1973年に公開された戦慄のホラー映画「エクソシスト」で248票を獲得した。12歳の少女・リーガンにとりついた悪魔・パズズと、悪魔祓いを図る神父2人の戦いを描いた物語。少女とは思えない姿に変わり果て、奇行を繰り返すリーガンをどうにか救おうとするが……。リーガンがブリッジしながら階段を降りる通称“スパイダーウォーク”は、子どもが見たら夜中にトイレに行けなくなることは確実だ。
惜しくも1位には届かなかったものの、320票を集めた「シックス・センス」が僅差で2位にランクインした。1999年に公開され、ホラー要素に加え、ぐいぐい見入ってしまうストーリー性が魅力だ。小児精神科医のマルコムと、マルコムの精神治療を受けるコールを中心に物語が繰り広げられる。第六感が発達し幽霊が見えるというコールと関わっていくうちに、衝撃的な自身のヒミツに気付く……。細かい伏線の回収や、大どんでん返しの結末など、ホラー映画好き以外も楽しめる内容が評価されたようだ。
4位以下は、4位「呪怨」(244票)、5位「13日の金曜日」(226票)、6位「八つ墓村」 (220票)、7位「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」 (207票)、8位「SAW」 (184票)、9位「チャイルド・プレイ」(151票)、10位「死霊のはらわた」(128票)といった結果となっている。
定番の洋画を抑えた1位に輝いたホラー映画は?
そして1位に輝いたのは、日本のホラー映画を代表する「リング」 (359票)だ。リングといえば、1998年1月に公開され一大ブームを巻き起こした日本ホラー界の金字塔。鈴木光司氏の人気ホラー小説をホラー映画界の巨匠・中田秀夫監督が映画化した作品である。見ると死んでしまう呪いのビデオテープを巡ってさまざまな心霊現象が巻き起こるホラーサスペンス。映像技術が発達していなかった当時、緊張感のある演出や、テレビから貞子が出てくる衝撃シーンは「大人でも泣いてしまう」「ラストシーンが忘れられない怖さ」と話題に。その後もシリーズ化され、2002年にはハリウッドでもリメイク版「ザ・リング」が公開された。
名作ホラー洋画を抑え、日本ホラーの代表作リングが1位を獲得したのは名誉なことだ。それほどリングが怖いということなのだろうか。この夏の寝苦しい夜には、“ビデオで”ホラー映画を見て涼を取ってみてはいかがだろうか。
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※サムネイル画像(Image:エイベックス通信放送リリースより引用)