歴史を感じ取れるスポットとして人気の「お城」。実際に訪れた時や教科書やテレビ番組などで見た際に、一度は「住んでみたい」「実際に住んだらどんな感じだろう」と思ったことがあるのではないだろうか。日本城郭検定を運営する日販セグモ株式会社は、日本城郭検定の過去合格者約1万人を対象に「住みたいお城」についてアンケートを行った。あなたの好きなお城はランクインしているだろうか?
日本が世界に誇る建造物、お城
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など数々の有名武将も生き抜いた戦国時代を物語る建造物「お城」。時代背景や見た目の美しさ、魅力から全国各地、いや、世界中に多くのファンが存在している。それぞれ魅力は様々あるが、日本城郭検定に合格した経験のある知識が豊富な、いわゆる“お城マニア”たちはどんな視点から「住みたいお城」を選んだのか。選定の理由も含めて興味深い結果となった。
「住みたいお城ランキング」は「住環境」「設備」「見た目」による部門別と、総合順位とで発表された。部門での意見も取り入れながら総合ランキングを紹介していこう。
第5位は愛知県犬山市にある「犬山城」。天文6年(1537)に創建された木曽川沿いに建つ日本最古の現存天守。城好きとして知られるお笑い芸人・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が「一番好き」と公言し、犬山市の観光大使にもなったほど。レトロで落ち着きのあるたたずまいと、城下町のグルメの充実さもランクインのポイントのようだ。
第4位は「彦根城」。滋賀県彦根市にあり、優美な見た目から女性人気が高いという。「住環境」「設備」「見た目」の各部門でも3位以内の上位に入り、まさかのゆるキャラ「ひこにゃん」がいるという点も高得点だった様子。当時にはなかった魅力が加わっているのが面白い。
そして第3位になったのは「松本城」。黒漆塗りのシックな見た目が魅力的だ。長野県松本市にあり、お城から眺められる北アルプスの絶景を選定のポイントにした人が多かったという。やはり実際に住むなら、見た目のカッコよさは重要なようだ。
第2位は「江戸城」。東京都千代田区に位置し、現在は皇居になっている格式高いイメージのお城だ。しかしながら天守は現存しておらず、「城を中心とした街づくりの完璧さ」といったお城マニアならではの時代背景や周辺状況を含む視点が生きた結果となった。「駅近、交通の便が一番いい」という現代ならではのポイントも挙げられた。
堂々の第1位に選ばれたのは「姫路城」。ご存じの通り、兵庫県姫路市にある世界文化遺産だ。広大な敷地と多くの建造物、そしてなんといっても白鷺城とも呼ばれる美しい見た目を兼ね備え、「設備」「見た目」部門でも1位となり、納得の結果と言えるだろう。「たくさんの門、櫓(やぐら)、隠し部屋など、セキュリティも完璧」との意見がみられたほど現実的な住処としての魅力も多いようだ。
いかがだっただろうか?実際に住むことは難しいが、愛媛県大洲市の大洲城などでは宿泊体験をすることもできる。あなたなら、どのお城を選ぶだろうか?マニアたちの意見も踏まえながら、想像してみるだけでも面白いかもしれない。
出典元:「お城」の有識者1万人に聞いた!!お城好きが選ぶ「住みたいお城ランキング」【日販セグモ株式会社】