大東建託は、首都圏(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に住む成人男女を対象とした居住満足度調査を実施。結果を、「住みここち(駅)」「住みここち(自治体)」「住みたい街(駅)」「住みたい街(自治体)」別にランキング形式で発表した。ここ最近の駅前再開発により、住みここち満足度を着実にあげてきている街もあるようだ。
住みたい街(駅)では、鎌倉、横浜、みなとみらいと神奈川が注目を集める
今回、大東建託は、東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県を「首都圏」版として、住みここちと住みたい街をさまざまな角度から調査した。また調査は、2019~2021年における累計16万5,302人からインターネットで収集。住みたい街、駅ランキングは、21年調査における6万2,278人から回答を得たという。
まずは「住みたい街(駅)ランキング」のトップ3を紹介する。3位「鎌倉(JR横須賀線)」、2位「横浜(JR東海道本線)」、1位「吉祥寺(JR中央線)」だった。この1位と2位はどちらも3年連続の同順位で根強い人気を誇る。3位の鎌倉は前回の5位よりランクを上げた。4位は、「みなとみらい(みなとみらい線)」、5位は前回9位の「大宮(JR京浜東北線)」という結果だった。
次に「住みたい街(自治体)」では、昨年5位だった東京都23区外の「武蔵野市」が、3位にランクインした。2位「世田谷区」、1位「港区」はいずれも3年連続だ。4位は「目黒区」で、前回3位の「渋谷区」がランクを下げて5位となった。
都会でありながら、歴史情緒や落ち着きのある街が高評価
続いて「住みここち(駅)」から見ていこう。3位「世田谷代田(小田急線)」、2位「築地・新富町A(東京メトロ日比谷線)」と、昨年から変動はなかったのだが、1位は第2回(2020年度)調査で、回答者数が30名に満たなかったため集計対象外だった「みなとみらい(みなとみらい線)」がランクインしてきた。「みなとみらい」の周辺には、ランドマークタワーやクイーンズスクエアをはじめとする大規模商業施設やホテル、遊園地などの観光スポットがあり、治安もよく落ち着きのある環境が広がる。また、タワーマンションが立ち並ぶウォーターフロントで、おしゃれな街として知られている。
最後に「住みここち(自治体)」のランキングだが、3位は前回6位だった「港区」。2位と1位は変わらずで、2位「文京区」、1位「中央区」という結果に。1位の中央区は、銀座や日本橋をはじめとする全国的にも有名な商業中心地がありつつ、月島や人形町などの下町の雰囲気も感じられる東京都を代表するエリアのひとつだ。居住者のコメントにも「都心部でありながら歴史の深い地域なので史跡などが充実している。昔ながらの商店街もあり気さくに地域に入り込める。徒歩圏内に商業地域、歴史スポット、自然に触れられる遊歩道があり休日の散策が楽しめる」という声が見受けられた。
住みここちの評価は高いが、住みたい街ランキングには入ってこない街が多くあるのが首都圏ならでは。実際、どこに住んでも後悔をそれほどしないのがこのエリアの特徴だろう。もし現状で転居を考えている人は、この順位を参考に選んでみるのもいいかもしれない。
出典元:出典元:「いい部屋ネット 街の住みここち & 住みたい街ランキング 2021<首都圏版>」【大東建託】
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