日々盛り上がりを見せる東京オリンピックだが、開会式で話題となったのがパントマイムによる競技のピクトグラムの紹介だ。ピクトグラムとは、パッとマークを見るだけで「トイレはここか」「あそこは郵便局ね」「バスケットボールの試合があるのか」など、場所や競技など幅広いものを絵で表現した絵文字の標識だで、1964年の東京オリンピックで初めてオリンピックに全面導入された。
そんななか、日本ではおなじみのあのロゴがある行動をしているピクトグラムに見える!とネットで話題になっている。
東京オリンピックの開会式を救った?ピクトグラム・ショー
オリンピックの開会式といえば、常に開催国の最新・最高の技術を結集した、ド派手かつ壮大な演出が話題となる。しかし今回の東京オリンピックは新型コロナウイルスの流行で、開催すら危ぶまれたほど苦しい状況だった。それでも、さまざまな制限があるなかでも工夫を凝らした多彩な演出が話題となった。
そのなかでも一番といっていいほど話題になったのが、行われる全50種目のピクトグラムをパフォーマーが体で次々と表現したピクトグラム・ショーだろう。パフォーマンスしたのは、日本を代表するパントマイムのパフォーマー「がーまるちょば」のHIRO-PON氏とパントマイムデュオ「GABEZ(ガベジ)」など5人が携わったという。
海外メディアからは、開会式については酷評ともいうべき厳しい意見もあったが、このパフォーマンスは「しばらく語り継がれるべき」などと国内外から絶賛されている。ネットではこのパフォーマンスに影響されてか、“パロディピクトグラム”とも呼ぶべき自作のピクトグラムを作ってアップする人が絶えない。
そんななか、ある日本のロゴマークが「どうみてもあのピクトグラムにしか見えない」と話題になっている。
「アレをしているみたい」「いや違う、アレでしょ」と解釈もさまざまなそのロゴとは?
そのロゴとは、JAグループで使われている「J」と「A」を組み合わせたシンボルマーク。いわゆる農協(農業協同組合)のマークだ。Japan Agricultural Cooperativeの頭文字をのJとAを組み合わせたマークで、「ジェイエー」と呼ばれて親しまれている。
しかしこれが、東京オリンピックのピクトグラム・ショー後、「腹筋で起き上がろうとしてる人にしか見えない」と、突如注目を集めることになったのである。…確かにそう言われると、もう腹筋をしようとしている人、というか腹筋をしようとしているけど全っ然起き上がれてない人、にしか見えなくなってきた!さらに別の解釈をする人も。「田植えをしている人に見えない?」「ヨガのポーズにも見える」もはや本来日本を代表する農協のロゴであることが忘れ去られているレベルだ。
全国農業協同組合中央会(JA全中)の広報部担当者は、Webメディア・withnewsの取材に対し「Jの丸い部分は農業の豊かさや実り、人の輪を表現しています。Jの斜め線にAを加えた三角形部分は揺るぎない大地や国土を、Aの部分は人間を表しています」と解説。加えて「これを機会にJAグループに興味を持っていただけたら」と意気込む。確かにJAってよく聞くけどんな組織か良く知らない、という人も多いのかもしれない。
とまあ、難しいことはさておき、私たちが一生懸命国産の畜産物を選び、食べることが、日本の農業の応援につながるのは確かのようだ。
参照元:JAのロゴ、腹筋中のピクトグラム? 言われるとそうとしか見えない【withnews】
※サムネイル画像(Image:Wikipediaより引用)