オーストラリアのマクドナルドが50周年を記念してつくったあるグッズが話題だ。そのグッズは、オリジナルデザインのPS5のコントローラー。ポテトやロゴ、ビッグマックがデザインされており、一部ユーザーからは「これってかっこいい?」と疑問も出ているようだが、とってもキュートなコントローラーである。しかしこれに待ったをかけたのがソニー。実はなんとこのグッズ、マクドナルドがソニーにお伺いを立てていなかったのである。
記念品としてはピッタリのコントローラー、になるはずだったのに!
話題、いや問題となったのは、マクドナルドのオーストラリア支社となるMcDonald’s Australia(以下、マクドナルド オーストラリア)が設立50周年を記念したキャンペーンの一環としてつくる予定だったグッズのうちのひとつ、オリジナルのPS5のコントローラーだ。「ストリーム・ウィーク」という配信で、限定50個を抽選でプレゼントすること発表し、PS5ファンからもマクドナルドファンからも争奪戦必至のプレミア品になる!…はずだったのだが、これが数日で製造中止となったのである。しかもそれが、PS5の製造元であるソニーの要請によるものだというから驚きだ。
それもそのはず、このコントローラーなんとソニーに事前に法的な許可をとっていなかったのである。素人の筆者から見ても、「いやいやさすがに許可がいるでしょ!」と思うのだが…。マクドナルドほどの大企業が「PS5のオリジナルコントローラーをつくりまーす!」と発表してしまったら、ソニーとしても看過できない。
しかしこの件、実はマクドナルド オーストラリアが、公に無許可で発表した、というわけではないようなのである。
マクドナルド オーストラリアは「リークされた画像」と声明を発表するが…?
オーストラリア マクドナルドによると、本来このコントローラーは社内向けの計画段階のものであり、当初は公にする予定ではなかったとのこと。しかしいわゆる“リーク”により画像が拡散されてしまい、さまざまなメディアで報じられ、許可云々の前に、ソニーの知るところとなったと、いう事情があったとのことだ。真偽は不明だが、もうそういうしかないといったところか。
しかもこの騒動で「ストリーム・ウィーク」の配信も無期延期になり、その余波を受けコントローラー以外の記念グッズも配られなくなってしまった。マクドナルド オーストラリアは声明を発表し「現時点では新しいイベントの日程は発表できない。カスタムコントローラーはありませんが、フーディなどの素晴らしい賞品を用意しています」と説明というか釈明というかをしているが、やたら完成度の高いコントローラーの画像を見てしまった以上、きちんとした段取りを踏んで、ぜひ実現してもらいたいものだ。
しかし、本来社内向け情報がこうしてリークされてしまうこと自体、「オーストラリア マクドナルド、大丈夫?」と言いたくなる事態なのには間違いない。
妙に完成度の高いコントローラーを見ると、本当に“計画段階”というものだったのか、やや疑問も残るが、ユーザーとしてはなんとか2社にうまくいてもらってこの記念コントローラーが誕生し、みんなで「i’m lovin’ it!」と叫びたいものだ。
参照元:豪州マクドナルドが50周年記念で作ったPS5のコントローラー、無許可だったためソニーに差し止められてしまう【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:@LukePlunkettより引用)