ニュースサイト「GIGAZINE」が「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気漫画「僕のヒーローアカデミア」(以下ヒロアカ)に登場する主人公のクラスメイト・峰田実が海外で不人気なことを報じ、話題を呼んでいる。
ヒロアカと言えば、人々を守るヒーローと、人々に危害を与える敵・ヴィランとの善悪を明瞭に描かれたストーリー性や、個性が豊かな登場人物が好評だが、なぜ海外では峰田が不人気なのだろうか。その理由について見ていこう。
海外で人気作品なのに…なぜ峰田は嫌われている?
シリーズ世界累計発行部数は5,000万部を突破し、日本のみならず海外でも圧倒的な人気を誇るヒロアカ。世界総人口の約8割が何かしらの超常能力を持つようになった“超人社会”を舞台に、主人公の緑谷出久がさまざまな敵に立ち向かう王道ヒーロー漫画だ。幼少期からヒーローに憧れるも、個性が発現しなかった無個性の緑谷が「平和の象徴」である「オールマイト」の個性を受け継ぎ、努力のすえ雄英高校ヒーロー科合格に合格。そこで出会った仲間たちとともに町の人々を果敢に救っていく。
アニメ劇場版の「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」は北米で公開された日本アニメ映画の中で歴代8位の興行収入を記録。それほど人気がある一方で、緑谷のクラスメイト・峰田が「いま最も嫌われているキャラクター」として話題を呼んでいる。その理由は次の通りだ。
海外では峰田がバイセクシャル!?衝撃の勘違い
海外ゲームメディアのPolygonは「『僕のヒーローアカデミア』で最も嫌われているキャラクターは、作品の中で初のバイセクシャルのキャラクターかもしれない」と綴った。
週刊少年ジャンプの2021年35号に掲載された「僕のヒーローアカデミア」321話で、峰田は緑谷に対し「オイラが惚れたおまえは冷や汗ダラダラで!」と言い放つシーンがある。これが英語版では「I fell for you…When you were scared and sweating buckets…(怖くて汗をかいていた頃の君に惚れたんだ)」という英訳で掲載されたことで、ファンの中には、峰田が緑谷に告白したと受け取った人もいるのだという。
ツイッター上には「峰田がバイセクシャルだなんて……」「アニメがLGBTを表現することは好ましいけど、この展開は受け入れられない」など、峰田がバイセクシャルだと勘違いする欧米人ファンが続出。峰田のプロフィールには「とにかく女好き。普段は強気な姿勢を見せつつも少しでもピンチになると途端に臆病になる」と書かれていることからも、衝撃を受けるファンが多かったようだ。
日本人であれば、「男が惚れる男」のようにストーリーのうえでキャラクター同士の強い友情や憧れを表現していることが読み取れるだろうが、文化の違いか翻訳のニュアンスの違いか、欧米のファンにはうまく伝わり切らなかったようだ。
今後の展開で、海外のヒロアカファンの誤解が解けることを祈るばかりだ。
参照元:「僕のヒーローアカデミア」の峰田くんが海外ではなぜか超絶不人気【GIGAZINE】
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)