スーパーマリオシリーズ初の3D作品「スーパーマリオ64」を、ブラウザ上で無料プレイできるサイトが話題を呼んでいる。元々は家庭用ゲーム機「NINTENDO64」専用で、1996年4月に発売されたスーパーマリオ64が、今なぜブラウザ上でプレイができるのか。iPhoneやMacなどのアップル製品にまつわるニュースを扱う「9to5Mac」が、ゲームの仕組みやゲームプレイの方法などを説明している。その内容を紹介しよう。
iPhoneやiPad、Xboxでもプレイ可能なスーパーマリオ64!
ブラウザ上でプレイできるようにしたのは、ソースコードをホスティングすることで複数人のソフトウェア開発者と協働してプロジェクトを管理しつつ開発を行うGitHubが用いられている。現在、このGitHub上で進められている「スーパーマリオ64を逆コンパイルしてプログラミング言語によるソースコードを抽出する」というプロジェクトをベースに、スーパーマリオ64がブラウザ上からプレイできるようにしたサイトが登場したようだ。
スーパーマリオ64がプレイできるのはPCのブラウザだけではなく、iPhoneやiPadといったデバイスでも可能。さらに、Xbox Series Xのブラウザからアクセスしてもプレイできるようになっている。しかし、iPhoneやiPadでプレイするためには、Playstation、Xboxのゲームコントローラーをペアリングする必要がある。次に、実際の操作感などを紹介しよう。
実際にブラウザ版スーパーマリオをプレイすると、遅延やラグなどはほとんどなく、スムーズに操作できるようだ。さらに、ゲームの進行状況が保存できるという従来の機能も、しっかり付いている。しかし、ブラウザのキャッシュをクリアしてしまうと、保存したゲームが削除される可能性があるので注意。ここまで紹介した通りだと、ブラウザでできるだけで、スーパーマリオ64と何ら変わりがないようにみえるが、実際にプレイした時の操作方法はどうなのだろうか。
キーボードでの操作方法については、ゲームが開始する前にコントロールガイドが表示されるが、少しまぎらわしいボタン配置になっている。NINTENDO64で、移動などに使われていた3Dスティックは、「矢印キー」、ジャンプや泳ぐために使われたAボタンは「X」キー、パンチやアクションを行うBボタンは「C」キー。また、カメラの位置を切り替えるCボタンボタンは「W」「A」「S」「D」キーで、この4つのキーはパソコンゲームで移動するためによく標準配置されているキーとなっているため、コントローラーでの操作に慣れたゲーマーにとっては逆にやりにくいかもしれない。キーの配置に慣れるまで、時間がかかりそうだ。
ただし任天堂はデジタルミレニアム著作権法(DMCA)をによる著作権侵害を強く求めることでも知られている。そのため、サイトの削除が実施されても不思議はない。Nintendoの情報を発信する海外のメディア「Nintendo Life」は、「いつまでブラウザ上でスーパーマリオ64がプレイできるかはわかりません」と記している。
昔のゲームがスマホアプリに生まれ変わりプレイしたことのある人もいるだろう。もしかするとこのスーパーマリオ64も、現在のアプリなどで移植されれば、大ヒットソフトとなるのかもしれない。
参照元:ブラウザ上から無料で「スーパーマリオ64」がプレイできるサイトが登場【GIGAZINE】
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