PTA年会費(小学校)が高い都市ランキング、1位は東京都? 大阪府? 実は大都市ではなく意外な“◯◯県”

小学校入学を控えた年長の子どもを持つ親にとって、ある意味一番の気がかりと言っていいのがPTA活動だろう。PTAは「よくわからないけど大変そう」、そんなコワ~いイメージがないだろうか?実際はそうでもないのだが……。PTAには、活動を支えるための年会費がある。そこで今回は、ねとらぼ調査隊による、「PTA年会費(小学校)が高い都市」ランキングに注目。意外な県が第1位となった。

「いらない」「面倒」と思われがちなPTAだが、意外と変革も進みつつある!

新一年生の保護者の頭にずっとチラつくPTAという3文字。最近では保護者にかかる負担が大きいということで、PTAがない学校も多い

 そもそもPTAとは、Parent Teacher Associationの略称で、主な目的は学校運営を先生だけに任せることなく、保護者も積極的に関わっていくことで、子どもにとってより良い学習環境を整えようというもの。運動会の受付などイベント運営の補助や、ベルマークの収益で学校に必要なものを購入できるようにする、といった多種多様な活動が、保護者有志の手により行われているのはそういうモットーがあるからなのだ。一方でPTAに対して「とにかく厄介で面倒な組織」「共働きだから仕事との両立が難しそう」というような、ネガティブなイメージは根強い。

 しかし、女性の社会進出が進むなど、ライフスタイルや時代の変化とともに、“the古い組織”と思われがちなPTAも、変わりつつあることをご存じだろうか。土日に短期集中で活動できる班や委員会があったり、連絡手段もメールでのやりとりのみで完結したりとオンライン化も進んでいる。たとえ本部役員になっても月に1、2回学校に出向くだけ。しかも短時間で、仕事との両立も過剰な負荷がかからないPTAもある。昔に比べたら、一人当たりの負担は少なくなっている、というPTAも決して少なくないのである。

 少し安心してもらったところで、今回の記事の本題である、そのPTAの活動を支えるPTA会費についてのランキングを見ていこう。

まずは自分がいくらPTAに年会費を払っているかどうか把握しよう!

 今回は総務省統計局の「小売物価統計調査」の結果を元にみていこう。なお、調査対象都市は、都道府県庁所在市と人口15万以上の市であり、各都市のPTA年会費は、調査した公立小学校の平均となっている。

 第3位は「沖縄県那覇市」。PTA年会費は5,800円だった。2020年に比べると700~800円ほど上がっているものの、10年前は6,480円だったことからすると負担は少なくなっていると言えるだろう。第2位は「島根県松江市」。PTA年会費は6,024円で、2017年から据え置きだが、こちらは10年前から1,000円ほど値上がりしている。第1位は「愛媛県松山市」で、PTA年会費は7,008円だった。ということはひと月あたり約580円、これを高いと見るかお手頃と見るか。そして意外にも、いわゆる地方と言われる都市がTOP3となり、東京や大阪などの大都市はTOP3には入らないという結果になった。

 ところでこのPTA年会費、何に使われるか一例を挙げてみると、入学式・卒業式で自動が身につけるコサージュ、卒業証書ホルダー、芸術鑑賞などのイベントの補助費、中にはコロナ対策の消毒液や非接触式体温計を購入したという小学校も。
 ちなみに「PTAは入っているけど、年間いくら払っているかわからない」という読者も案外多いのではないだろうか。PTAについて正しく理解を深める第一歩として、まずは自分が払っている年会費の把握から始めることをオススメしたい。

出典元:総務省統計局「小売物価統計調査」【e-Stat】
参考元:PTAって何のためにあるの?PTA役員になったらこう考えよう!【ベネッセ 教育情報サイト】

オトナライフ編集部
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