国内外の偉人をマンガで描いた「コミック版 世界の伝記」シリーズ。女性を主人公にした作品も多く、女の子にも人気がある。偉人といえば、発明家、革命家、芸術家、学者など、後世に語り継がれるような功績をおさめた人物が選ばれがちだが、パッと思い浮かぶ偉人はいるだろうか。
今回、ポプラ社が発表した「コミック版 世界の伝記」シリーズの売り上げランキングから決める、「世界の偉人ランキングベスト10」。子どもたちが憧れている偉人は一体誰なのだろうか。
社会のため、人のため。歴史でも有名な女性偉人が2位・3位にランクイン!
第3位は、世界の看護分野に影響を与えた偉人「ナイチンゲール」。裕福な家庭に生まれたナイチンゲールは、幼い時から人の役に立ちたいと思い、看護の道へ進む。ロンドンの慈善病院で、食事用リフトやナースコールなどの最先端の設備を導入して看護師の負担を減らし、世間から高い評価を得た人物だ。クリミア戦争では、瀕死の患者には一晩中付き添って回復を祈ったため、「クリミアの天使」とあがめられたという。帰国後は看護学校を設立、著書「看護覚え書」を出版し、看護の発展に大きく寄与した。小学生のなりたい職業ランキングで上位に名を連ねる看護師。ナイチンゲールの、世のため、人のために行動する姿に共感した人も多いのだろう。
第2位は、視力・聴力を失いながら社会福祉活動に力を注いだ「ヘレン・ケラー」。1歳の時に目と耳が不自由になってしまうが、視力を失って苦労した経験を持つサリバンを家庭教師に招いてから、ヘレンの気持ちは一変。学ぶ喜びを知り、大学にも合格したヘレンは、自分と同じ境遇にある体の不自由な人が教育を受けられるようにする運動や、体の不自由な人や貧しい人、女性や黒人などの人権を守る運動に一生を捧げた。ハンディキャップを持ちながらも同じ境遇にある人を救おうとするヘレンの姿に、勇気づけられる子どもが多いのかもれない。
第1位は、世界中の人々を笑顔にし続けている偉人
第1位は、ミッキーマウスやピーターパンなどのディズニーキャラクターの生みの親である「ウォルト・ディズニー」となった。現在もテーマパークを通じて世界中で人々に夢と笑顔を届けているウォルト・ディズニーだが、成功の裏には、配給会社からの未払い、自社の倒産、社員の裏切りなどの様々な苦労があったという。ディズニーという誰でも知っている題材のおかげか、子どもたちも手に取りやすく、人気なのだろう。
ちなみに10位以内には次のような偉人が並んだ。4位「エジソン」、5位「マイヤ・プリセツカヤ」、6位「マリア・テレジア」、7位「エカチェリーナ2世」、8位「野口英世」、9位「ココ・シャネル」、10位「アンネ・フランク」。トップ10をみると、女性の偉人が7人もランクインしており、本作が女の子に人気が高いのも納得できる。
2位、3位は、学校教育の中にも登場するほどの偉人だが、1位のディズニーだけがなぜか新参者と感じてしまう。年寄りの証拠なのだろうか……。
出典元:名言とみる世界の偉人ランキング 小学生に人気があるのは誰?【ベネッセ教育情報サイト】
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)