若者の車離れが進んでいると言われる昨今、人々が車に求めるものも時代の流れとともに変化してきている。かつては憧れやステータスの象徴的存在だった車も、今は燃費の良さやそれぞれのライフスタイルに合ったものが求められるようになってきている。
ではそんな今、国内で最も人気のある車はどの車なのだろうか。ここではソニー損害保険株式会社が実施した、車に関する実態調査の結果を紹介する。トヨタの「プリウス」や「アクア」を抑えて1位に輝いたのは、4年連続新車販売台数No.1と圧倒的な人気を誇っているあの車だった。
燃費の良さや安全性、利便性に優れた人気車種たち
ソニー損害保険会社が2021年7月にインターネット上で調査を行い8月に発表した「2021年 全国カーライフ実態調査」。対象となったのは、車を所有し、月に1回以上運転する18歳~59歳の男女1,000名。ここではそのうち、男性が答えた「次に車を買い換えるときに最も購入したい車」のランキングトップ15を紹介する。
同率8位には8車種がランクイン。トヨタの「C-HR」「シエンタ」「ノア」「ハリアー」「ヤリス クロス」、日産の「ノート e-POWER」、ホンダの「ヴェゼル」、そしてスズキの「ワゴンR」だ。トヨタ車の高い人気が伺える。
続いて同率6位はやはりトヨタの「プリウス」と「ヤリス」。低燃費車の代表格とも言えるプリウスと、それを上回る燃費の良さを誇るヤリスの2車種がランクイン。
さらに同率4位には「アルファード」(トヨタ)と「ステップワゴン」(ホンダ)とファミリーカーとして根強い人気のミニバンが並んだ。
そして、同率2位となったのは、「プリウスPHV」(トヨタ)と「アクア」(トヨタ)だった。全体的にハイブリッドカーやPHVなど低燃費であることや環境に優しいことなどが車選びの鍵となっているようだ。
では、これらの人気車種を抑えて男性が次に買い換えたいと考える車の第1位に輝いたのは一体どの車だろうか? それは、ホンダの「N-BOX」。ミニバンでもSUVでもない、軽自動車だ。
軽自動車が1位?と驚く人もいるかもしれない。だが、N-BOXは2020年までに4年連続、国内の新車販売台数No.1(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会および一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)調べ)に輝くほど、人気の高い車種なのだ。税金面で圧倒的に維持費が安い軽自動車であることに加え、ホンダ独自の低床設計などからミニバンと比べても遜色がないほど広々と使える室内空間が人気の秘密だ。自転車やベビーカーを畳まずにそのまま積むことができるなど、経済的な上に使い勝手の良さで幅広い用途に利用できる車なのだろう。
以上が、男性が選んだ「次に購入したい車」の上位だ。あなたが乗りたいと考える車はランク入りしていただろうか。いくら車離れが進んでいるといっても、住む地域によって需要の差はあるだろうが、やはり家族で気軽に出かけられ荷物もたくさん積める車は生活になくてはならない存在だという人が多いのではないだろうか。今後もますます低燃費で高性能、環境に優しい、そんな車が増えていって欲しいものだ。
出典元:ソニー損保「2021年 全国カーライフ実態調査」【ソニー損保】
※サムネイル画像(Image:honda.co.jp)