アマゾンが不正レビューなどの業者600超を永久追放、しかしすでに販売しているケースも

アメリカのシアトルに本社を置くアマゾン。イギリスやフランスといったヨーロッパ圏から日本・中国などアジアの国々まで、アマゾンは世界中のユーザーを抱える世界規模のネット通販サイトとして世間一般では知られている。

読者のなかにもアマゾンを頻繁に利用する人も少なくないと思われるが、購入の際に商品のカスタマーレビューを参照する人もいるはずだ。それはもちろん手元にない商品の評判をチェックするために他ならないのだが、近年は“フェイクレビュー”などの問題もたびたび話題となっており、アマゾンも取締りに力を入れている。

今回は、アメリカのニュースサイトのTHE VERGEが報じた、アマゾンが中国ブランドを永久追放した件について紹介しよう。

レビューへ書き込みすることでインセンティブが発生

(Image:Eric Broder Van Dyke / Shutterstock.com)

取締まったブランドは氷山の一角のようだ

 アマゾンは「世界的な取締りをはじめてから5カ月後の集計結果で、600超のブランドがアマゾンのポリシー、特にレビューの濫用に関する規則を、繰り返し故意に違反したため追放した」と発表。アマゾンは、約3,000の業者アカウントで販売されている600以上の中国ブランドを永久追放したのだ。

 実は、アマゾンはレビューの不正行為を2016年に禁止している。そのきっかけは、企業が購入したユーザーに対し、好意的なレビューへの書き込みを要求し、それと引き換えにギフトカードなどの見返りを提供していたことが理由だ。ほかにも、「ネガティブなレビューをつけたユーザーに対し、レビューの削除を依頼し対価として返金する」ことを提案したりといった不正行為もみられたという。また、VIPテストプログラムや延長保証を装ったものもあったとのことだ。

(Image:BongkarnGraphic / Shutterstock.com)

アマゾンだけではなく、他のネットショップのレビューも疑ってしまう

 不正な業者の締め出しという強硬手段に打って出たアマゾンだが、それでも追放された業者の一部は今後取り締まりの網をかいくぐって戻ってくる可能性があるとも指摘されている。なぜなら、2021年5月に取り締まり対象となったことで知られるAukey社は、現段階でもサブブランドなどの商品がアマゾンで購入可能とされているのだ。これと同様に他にも、取り締まりの対象となったはずのブランドが販売しているケースがあるらしい。

 アマゾンは「引き続き不正使用の検出に努め、レビューの不正利用を含む複数の繰り返しのポリシー違反を故意に関与する者に対して強制措置を講じる。お客様だけでなく、グローバルな販売コミュニティの大部分を構成する誠実なビジネスにとっても最善の利益になると確信している」と声明を発表している。

 日本においても、横行している不正レビューの問題。アマゾンも取締まりたいのは山々だろうが、投稿されたレビューの真偽がわからないことに加え、商品の数が多すぎてアマゾン側から手を出しづらいのだろう。対処法としては、不正レビューの案内が届いたユーザーが、アマゾンに通報するしかないのか。ユーザーのためにもアマゾンの今後の対応に期待したい。

参照元:アマゾンが600以上の中国ブランドを不正レビュー理由に永久追放、ただし早くも取締りをかいくぐり戻る可能性【TechCrunch Japan】

※サムネイル画像(Image:Eric Broder Van Dyke / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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