病気やケガが原因ではない、日常生活で突発的に起こる頭痛に悩ませられている人は多いだろう。なかには、ひどい頭痛持ちで鎮痛剤を服用している人もいる。そんな中、頭痛に関する興味深い調査結果が発表された。実は、都道府県によって頭痛持ちに悩んでいる人の割合がかなり異なるようなのだ。
今回は、第一三共ヘルスケアが、20代~50代を対象に調査した「頭痛に関する意識及び実態」から、ひどい頭痛持ちが多いとされる都道府県を紹介しよう。
トップ3に共通する頭痛の原因とは?
ひどい頭痛持ちの割合、第3位は「山梨県」で25.0%。第2位は「鳥取県」で25.6%。第1位は「鹿児島県」で25.7%だった。4位以下をみると、4位「長野県」24.3%、5位「群馬県」24.2%、6位「茨城県」23.2%、7位「栃木県」22.5%、8位「福井県」22.1%、9位「神奈川県」21.8%、同率9位「新潟県」21.8%と、鹿児島、鳥取、福井以外は、関東甲信越地方が上位にランクインした。
トップ3に共通して、回答者がひどい頭痛の原因として感じているのが、ストレスによるものだという。なかでも「仕事・労働環境・職場の人間関係」のストレスは全国平均が59.7%だったのに対して、山梨は62.0%、鳥取は62.2%、鹿児島は64.4%と、仕事によってストレスを抱えている人が多いようだ。
また、頭痛により「仕事や家事の生産性が損なわれるか」というアンケートでは、全国平均が59.7%に対して、山梨は65.2%、鳥取は62.2%、鹿児島は64.4%という結果に。ストレスの原因が仕事関係な上に、さらにその仕事がおろそかになるという悪循環に陥っている回答者が多いようだ。
実は鹿児島の回答者、鎮痛剤を服用するタイミングとして、「痛みが強くなったら服用する」という人が34.7%と、全国平均26.3%に比べて圧倒的に高いことが分かっている。さらに同社が過去に実施した自身の都道府県のイメージ調査でも、「頑固・一本気」というイメージを強く持っているようで、痛みを我慢してしまう傾向にあるようだ。それが、ひどい頭痛持ちが多い原因となっているのかもしれない。
一方で、頭痛持ちが最も少ないのは「滋賀県」だった。同県では、同社の調べで健康寿命を延ばすための意識が高いことが分かっており、自然と健康維持の行動をしているため、頭痛持ちの人が少なくなっているのかもしれない。
「雨が降ると頭が痛くなる」という声を良く耳にするが、降水量が最も多い高知県(気象庁調べ)が26位という意外な結果だった。気候よりも仕事へのストレスの方が、頭痛には良くないのかもしれない。