革製品・財布などお手入れで一生ものにするメンテナンス方法!

バッグにお財布や小物などの革製品は、使っている人にフィットするように、使い込む程味が増してきます。その経年変化を楽しめるのが醍醐味ですが、きちんとお手入れはできていますか?
私が革物を扱うショップにいたころ、「面倒くさそう……どうやってお手入れするの?」そんな声をたくさん聞きました。同時に「これ、復活しますか?」と傷んだ革の相談に来られる方も多かったです。
かく言う私も、働き出して学ぶまではレザーのお手入れなんてしたことがありませんでした。
そもそもやり方すらわからない!そんな方も多いかと思いますので、正しいお手入れ方法をご紹介致します!

意外と汚れている?! まずは汚れ落としから

(Image:Shutterstock.com)

「レザーってクリームを塗ったらいいんですよね?」そう言ってお手入れのクリームをお探しの方がいらっしゃいました。たしかに、お肌と同じように保湿されるとつやも出て良い状態となりますが、ちょっと待った!いきなりクリームはアウトです。顔を保湿するときは、まず洗顔をしますよね?革もまずは汚れを落としてから保湿していきましょう。そうすることでより高い保湿効果もありますし、綺麗になります。

 


最初に、ブラシを使って表面についているほこりを落とします。強くこするとブラシでも傷がついてしまいますので、優しく撫でるようにブラッシングして下さい。縫い目やつなぎ目は汚れが溜まりやすいので、重点的にブラッシングしましょう。

 


次に、乾いた布で軽く拭きます。革によって硬さも違うので、革の種類にあった素材の布を使うとよりいいでしょう。お手入れ専用でなくとも、お家にあるものでも代用できます。いらなくなったTシャツやメガネ拭き、女性ならストッキングやコットンパフもおすすめです。

クリームにオイル、どれがいいの?

(Image:Shutterstock.com)

 汚れが落ちたらクリームやオイルを塗っていきます。クリームやオイルを塗るとどうなるの?
・革を柔らかくする
・汚れ、カビを落とす
・水分と油分を与える
・艶を出す
・傷を保護する
 このような効果があるので、レザーを長年綺麗に使うには是非持っていたいですね。

 

 種類は大きく分けて三つありますので、用途に合わせて使い分けて下さい。迷ったらまずはオーソドックスな乳化性クリームをおすすめします。

・乳化性クリーム
主に油分と水分、ロウで形成される。化粧水のような役割があり、革の種類や目的別により様々な種類がある。
・油性クリーム(保革油、オイル)
クリームと違い水分が入っていない為、防水・撥水効果がある。ひび割れ防止にもなる。
・油性ワックス(ポリッシュ)
ロウ分の配合が多く、油分などの栄養補給には適さない。撥水性があり、傷や雨水から守る効果が高い。

メンテナンスの頻度はどのくらい?

(Image:Shutterstock.com)

 革物はお手入れすればするほど愛着もわいてきます。毎日クリームを塗った方が良いかというと、答えはノーです。やりすぎるとかえっていい状態を保てなくなりますので、一か月に一回を目安に行ってください。
 タオルなどで乾拭きや、軽くブラッシングするだけなら、毎日でも大丈夫です。
 クリスマスプレゼントにもレザーバッグや小物は人気です。プレゼントをご検討の方は、お手入れセットもつけて贈るとスマートです。大切な方に長く愛用していただけるよう、おすすめします?

文=ざわみ/ライター

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