フリマアプリの「メルカリ」では値下げ交渉が当たり前なので、出品した値段から下げて売ることが多い。しかし、メルカリでは出品時の値段が相場より安いにもかかわらず、いきなり「半額にして欲しい」とか、「10円単位で値下げ交渉」してくる人もいる。そのため、メルカリの値下げ交渉の対応でイヤな思いをしたり、疲れ切ってしまう人も多いだろう。そこで今回は、メルカリでしつこく値下げ交渉してくるウザい相手にどう対処すればいいか解説したいと思う。
メリカリでは「値下げ交渉」するのが当たり前!
ネットオークションの「ヤフオク!」は、入札によって出品した値段よりどんどん高くなっていくのが当たり前だが、フリマアプリの「メルカリ」は逆で、最初に出品した値段に対して「値下げ交渉」するのが当たり前になっている。なかには出品時の値段が相場よりかなり安いにもかかわらず、いきなり「半額にして欲しい」とか、しつこく「10円単位で値下げ交渉」してくるやっかいな人もいる。
もちろん、値下げできない場合はキッパリと断ればいいのだが、「相手と揉めたくない」とか「早く売ってしまいたい気持ちが先行」して、送料や手数料を考えると赤字なのに、焦って値下げして売ってしまったなんて人もいるのでは? そんなときは、いったいどのように対処すればいいのだろうか……?
【1】値下げを前提にして高めに出品する
メルカリでは値下げ交渉が当たり前なので、値下げ前提で価格を設定している人が多い。たとえば、2,000円で売りたい商品は、最初から2,200円で出品するなどの防衛策を取っておけばいいのだ。おそらく、多くの出品者が1割程度の値下げを最初から見込んで値段を付けているはずだ。
それでは、実際に値下げ交渉があったときは具体的にどのように対応すればいいのだろうか? たとえば2,200円で販売している商品に対して、1,800円に値下げしてほしいと依頼がきた場合、「2,000円でどうですか?」とコメントすればいいのである。これで相手が納得すれば交渉成立となる。
しかし、メルカリでは値段が高ければなかなか売れないのも事実。この方法は自分が出品する商品にライバルがあまりいないときに有効な方法だと言えるだろう。もし、ほかにも同じ商品を出品している人がいる場合は、ライバルの商品の状態をチェックしてから価格を付けるようにしよう。たとえば、ライバルの商品に傷や汚れがあって自分の商品よりも状態が悪ければ、多少高くても買ってもらえる可能性はある。まずは、その商品の相場をしっかり調べることが大切になってくるというわけだ。
【2】無理に値下げ交渉に応じることはない
メルカリでは、相場より安い値段で出品してもいきなり「半額にしてください」と頼まれることがある。また、メルカリでは同じ商品がたくさん出品されている場合は、自分が4,000円で出品しているのに「3,500円の商品もあるので、同じ値段にしてください」と頼んでくる人もいる。中古の場合は商品の状態が同じではないので値段が違うのは当然なのだが、そんなことはお構いなしだ。
とくに出品してすぐに値下げ交渉があっても、ほかの人が値下げなしで買ってくれる可能性もあるので、慌てて値下げに応じなくてもいい。「まだ出品したばかりなので、値下げは考えていません」と返信すればいいのだ。もし、出品直後に「いいね!」が複数あるなら、値下げ交渉があっても「興味がある人が多いようなので、もう少し様子を見させてください」などと、多少、強気で返信してもいいだろう。その人が本当に欲しければ、値下げなしでも購入してくれるはずだ。
もちろん、値下げ交渉があってもすぐに返事をする必要はない。半日~1日寝かせている間に売れてしまう可能性もある。いずれにせよ、最初に自分が設定した最低価格よりも安く売る義務はないので、少なくとも出品直後に大幅値引きには応じず、納得できる値段で売るように心がけよう。
【3】プロフィールに「値下げには応じない」と書いておく
メルカリで商品を売るのは好きだし多少の値下げもOKだけど、大幅値下げ交渉があったときの対応が面倒でメルカリから離れてしまう人もいるだろう。そんなときは、自分のプロフィール欄や商品の説明文に「大幅な値下げ交渉はご遠慮ください」と書いておくようにしよう。購入者は出品者のプロフィールをチェックすることが多いので、それを見て大幅値下げを諦めてくれれば、ムダな値下げ交渉の回数が減るはずだ。
もちろん、プロフィールをチェックせずに大幅値下げを要求してくる人もいるが、その場合は「プロフィールにも書いてありますが、大幅値下げには応じられません」ときっぱり断る理由ができるのだ。とくに「多少の値下げはOKだけど、大幅値引きを要求してくる人との交渉は苦手」という人にはおすすめな方法である。
自分がメルカリで商品を買うときも、多少は値下げしてもらえれば気持ちよく取り引きできるだろう。もし、自分が想定している範囲内での値下げであれば、出品直後でも応じた方がいい。ただし、想定以上の値下げ交渉には無理に応じる必要はない。ときには返事をすぐにしない勇気も必要だ。メルカリで商品を出品するときは、「最悪、売れなくてもいいや」くらいの気持ちの余裕がないと、結局、値下げ交渉相手に振り回されることになり、焦って安く売って後悔することになるのである。
※文中の画像は実際のメルカリアプリ画面に編集部が手を加えて改変した架空のものです
参考元:メルカリで「しつこい値下げ交渉」が来なくなる「ちょっとしたコツ」【講談社】
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※サムネイル画像(Image:mercari.com)