友人とゲームをする時は、自宅や友人宅に集まってゲームをしていたという記憶がある人は多いだろう。ところが近年では、インターネットを介して気軽に友人とゲームができるようになったり、一人プレイでも楽しめるオンラインゲームが開発されたりと、オンラインゲームにハマっている人も多いのではないだろうか。オンラインゲームはどこにいても楽しめるのが魅力だが、果たして県によってゲーム人口に差はあるのか。
今回は、政府統計ポータルサイトのe-Stateが、過去1年間にインターネットを利用した人を対象に調べた「通信利用動向調査」から、ねとらぼ調査隊が算出したオンラインゲームの利用者の割合について都道府県別に紹介しよう。
3位北海道、2位福岡県ともに、ゲーム環境が充実している街!
第3位は、「北海道」33.9%。北海道には、ハイスペックなパソコンやデバイスなどが設置されているeスポーツカフェがあるほか、「ぷよぷよ」を楽しむeスポーツの交流会をはじめ、さまざまなイベントが開催されている。また、「VILLA KOSHIDO ODORI」という、eスポーツ専用フロアを併設したホテルが2021年3月にオープン。街全体で、eスポーツ事業を盛り上げようとする気概がみえる。
第2位は、「福岡県」37.4%。福岡では「九州・福岡を世界が目指すゲーム産業都市にする」を合言葉に、産学官が連携した「福岡ゲーム産業振興機構」を発足するなど、街を挙げてゲーム産業を推進している。また、ゲーム人口が多いことからeスポーツカフェが充実しており、さまざまなイベントや交流会も頻繁に開催されているのだ。
第1位は、「大阪府」38.1%。プロゲーマーを養成する専門学校や高校が多数あり、その卒業生のなかにはプロとして活動している選手やストリーマーとして活躍する人も。また、eスポーツの種目の1つである「レインボーシックス シージ」というゲームで世界を相手に戦っているプロチーム「CYCLOPS athlete gaming」は、大阪を拠点に活動している。ほかにも、eスポーツホテルを日本で初めてオープンするなど、ゲームが盛んな街という印象だ。
他の都道府県の割合をみると、福岡や大阪といった大都市が上位にランクインしていたが、東京はまさかの21位。規模の大きなゲーム大会やイベントほど東京で開かれるため、ゲーム人口も多いと思ったが伸び悩んでいる。一方で「平日のゲームは1日60分、休日は90分」に制限する「ゲーム依存症対策条例」が2020年4月に施行された香川県は8位と上位にランクインするなど、イメージと違った意外な上下動も見られた。限られた時間の中でオンラインゲームを楽しんでいるのか、ゲーム離れをする人はいなかったようだ。
世界的にみると、eスポーツ後進国といわれる日本。福岡のように街を挙げて推進していくことができれば、今後さらに普及させていくことができるかもしれない。eスポーツのこれからにも要注目だ。
参照元:「オンラインゲーム」が好きな都道府県ランキングTOP47! 1位は大阪府【ねとらぼ調査隊】
出典元:e-State「通信利用動向調査」は→こちら