Yahoo! JAPANのYahoo!ニュースのコメント欄、いわゆる“ヤフコメ”。さまざまなニュースに対する意見が誰でも書き込める機能だが、不適切だったり攻撃的な内容も多かったりと、その治安の悪さも指摘されてきた。
そんなYahoo! JAPANが2021年10月2日、突然「いま一度、コメントポリシーをご一読いただき、過度な批判、攻撃的な投稿はお控えください」という“お願い”を発表。ネットでは「今さら?」と冷ややかな意見が目立つが……。
眞子様のご結婚についての報道がきっかけで、悪質なコメントが急増したことが背景か
Yahoo! JAPANの発表によると、2021年10月1日にコメント投稿数が急増。きっかけは眞子様のご結婚に関する報道が出たことだと思われるが、そのなかには不適切な内容も散見されたため、パトロールの強化と記事ページやコメント欄に注意書きを追加したという。ヤフーニュースのコメントポリシーには、人権侵害や誹謗中傷、ヘイトスピーチ、不快な内容を含むコメントなどの禁止行為が明示されており、ユーザー側はそのルールを順守し、節度と良識あるコメントを行うべきなのは大前提である。
しかし、これまでも散々指摘されてきたヤフコメの治安の悪さ。Yahoo! JAPAN側はAIを活用した投稿時注意メッセージの掲出など悪質コメント対策を講じてきた……とはいうものの、どれも「本当に何とかする気あるの?」と言いたくなるほど、その効果には疑問が残るものばかりだった。
「コメント欄を閉鎖すれば?」そう簡単にいかないのは、ヤフー側の裏事情がある?
そもそも2007年から運営されてきたヤフーニュースのコメント欄の目的は、「ニュースをより深く理解すること」だった。確かに、自分とは違う視点からの意見を目にすることで世の中の出来事についていろいろな考えがあることを知ることができるし、ときにニュースよりも役立つような生活のマメ知識が書き込まれており「へえ~!」と思う有益な情報も多くみられる。
しかし近年ではその治安の悪さばかりが取りざたされているため、「じゃあコメント欄を廃止すれば?」という意見もネット上では長く言われている。が、Yahoo! JAPANはそこまでの強硬措置は行う気がないように見える。これについて一部ネット民の間では「PV数が広告収入に関わるからコメント欄は閉じられないんじゃないの」「コメント欄がなくなっても困るのはヤフーだけ」「これまでもコメントが急増した日はあったはずなのになぜ10月1日だけ特別扱い?」などといった辛辣な意見も多くみられる。
コメント欄があることでPV数は上がるかもしれないが、今後もヤフコメがあるばかりに、良識あるネットユーザーのヤフー離れが加速する、なんてことがないといいが。
参照元:Yahoo!、コメント欄で攻撃的な投稿を控えるよう呼びかけ 「今更」「コメント廃止すべき」の批判も【ねとらぼ】