大東建託株式会社の「賃貸未来研究所」は2021年3月17日~30日、全国の521,456名(2019年・2020年・2021年回答者累計、2021年のみの回答者数は187,302名)に対して「住み続けたい街 自治体ランキング 埼玉県版」の調査を行なった。これは、イメージ調査とは異なり、実際に住んでいる人々がその街に対してどのように感じているのか反映されたものなので、住まい選びをする人々にとってより良い情報となるはずだ。
3位は住み良さも観光地も兼ね備えた秩父市!
賃貸未来研究所は、これまでも神奈川県版や千葉県版などの調査結果を発表してきている。ライフスタイルを見直す機会も多いコロナ禍、移住を検討する際に候補として挙がるのは、関東圏の郊外の街が多いのではないだろうか。埼玉県もしかりだろう。そこで、埼玉県内ではどの街が住みやすい街なのか、さっそくランキングを見ていくことにしよう。
第3位は「秩父市」で、偏差値は68.3だった。秩父市は「愛着がある自治体ランキング」で1位、「誇りがある自治体ランキング」で2位にランクイン。古くから山間都市として、門前町や市場町、宿場町として発展してきた歴史ある街だ。
市の西部には、秩父多摩甲斐国立公園や武甲・西秩父などの県立自然公園が広がり、自然環境に恵まれた地域で、観光地としても名高い。一方、市の東部には市街地、商店街、住宅地などが集まり、住みやすい街が形成されている。住んでいる場所から少しの移動で、古い町並みやカヌーでの川下りができる観光スポットがあるのは魅力的だ。
続いて第2位は「比企郡滑川町(ひきぐんなめがわまち)」だった。偏差値は69.1で、 「住みここち(自治体)ランキング」の「物価・家賃」因子では、4位の評価を得ている。滑川町は、埼玉県のほぼ中央部に位置し、町の60%がなだらかな丘陵地。町の中央には滑川が流れ、滑川を境に北部は農業地帯、南部は住宅と工業地帯が広がる。町が行う「里づくり事業」では、様々な農業体験やイベントが開催されるなど、豊かな自然とともに生活する喜びを感じることができる街だ。
そして栄光の第1位に輝いたのは、「さいたま市浦和区」だった。偏差値は71.6と唯一の70台を叩き出すダントツっぷり。「街の幸福度(自治体)ランキング」では3位に、「誇りがある自治体ランキング」では1位にランクインしていた。
埼玉県さいたま市南部に位置し、埼玉県庁やさいたま市役所などの行政機関が集積する県の心臓部とも言える街だ。企業集積拠点であるテクノシティ浦和があり、大小様々な企業の本社も置かれている。また、浦和区内にあるJR北浦和駅や浦和駅からは、東京駅まで乗り換えなしで40分弱と、首都圏へのアクセスが良い点も住みやすさに繋がっているだろう。
2021年の埼玉県の住み続けたい 自治体ランキングは以上のような結果となった。移住などを検討している人はぜひ、実際に住んでいる人の声が反映されたこのランキングを参考にしてみては?
出典元:住み続けたい街 自治体ランキング <埼玉県版>【いい部屋ネット】
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