「アメリカ」にとって最も大事な国ランキング、2位「イギリス」を抑えた1位は? 気になる「日本」の順位は?

アメリカといえば、政治的、経済的、軍事的面で国際社会に多大な影響を及ぼす超大国なのは言うまでもなく、日本でも毎日のようにアメリカとの関係性が取りざたされている。ではそんなアメリカが、重要なパートナーと思っている国はどこなのだろうか。果たして上位に、日本はランクインしているのか。

今回は、外務省がアメリカの18歳以上の男女1,013人を対象に調べた「重要なパートナーの国(2020年度)」について紹介しよう。

類似の文化や言語が上位の理由か?

(Image:GTS Productions / Shutterstock.com)

MLBやNHLなどのプロスポーツではカナダにもチームが存在し文化のつながりも深い

 第1位となったのは、アメリカのお隣「カナダ」で50%の回答者が「重要である」と挙げた。最近でも2016年、2018年に1位、その他の年でも上位3位以内にランクインしているなど、アメリカ人がパートナーとして重要視していることがわかる。言語はアメリカと同じく英語ということでコミュニケーションもとりやすい。アメリカとカナダは隣国として国境が引かれているが、実は「世界一長い非武装国境」でもあるのだ。お互いに信頼し合っている関係性を考えても1位は納得の結果となった。

 第2位は「イギリス」の44%。2015年から2017年まで1位だったが、2018年に3位後退。2019年は2位ということで2年連続2位という結果に。カナダと同様に、言語は英語。発音の違いで聞き取りづらいこともあるようだが、日本でいう標準語と関西弁の違いのようなものであれば大きな問題ではないのかもしれない。アメリカにとって、イギリスはかつての宗主国で古くからのつながりも深いため、アメリカがパートナーとして選んだのも納得できる。次に日本の結果を紹介しよう。

アメリカの友邦として日本が信頼できるという調査では、ほとんどが信頼できると回答

 そして日本はというと、31%で3位にランクインしたのだった。実は2017年から2019年まで1位で、2015年以降常にトップ3位内の日本。アメリカにとっては、カナダ、イギリスと並んで重要なパートナーとしてみられているようだ。

 また、カナダとイギリスに比べ、日本とアメリカとでは文化や言葉がまったく異なるため、上位に肩を並べることは、政治的、経済的な部分でパートナーとして評価されていると言えるのかもしれない。

 ちなみに、日本に対するイメージ調査では、1位「豊かな伝統と文化を持つ国」、2位「経済力、技術力の高い国」、3位「自然の美しい国」、4位「アニメ、ファッション、料理など新しい文化を発信する国」、5位「生活水準の高い国」。上位をみる限り、アメリカ人にとって日本の国というのは好印象のようだ。少数意見だが、理解が難しい国、軍事的な国、警戒を要する国というネガティブな印象もみられた。

 今後も日本とアメリカが良好な関係性を築けるか。また、パートナーとして対等になれるよう、かなりの経済成長が日本に必要かもしれない。

参照元:令和2年度「米国における対日世論調査」結果(PDF)【外務省】
参照元:「アメリカにとって大事な国」ランキングTOP19 1位は「カナダ」 日本は何位?【2020年度調査】【ねとらぼ調査隊】

オトナライフ編集部
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