東京-出雲市間953.6kmを約12時間で走る唯一の定期運行寝台特急「サンライズ出雲」。連休やお盆などの繁忙期はなかなか取れないプレミアチケットとなっている。ここでは、そんなサンライズ出雲のプラチナチケットの取り方を解説しよう。
正攻法は10時ジャストの「10時打ち」で!
(Image:Kapi Ng / Shutterstock.com)
現在、日本で唯一の定期運行寝台特急である「サンライズ出雲」。毎日、夜22時00分に東京駅を出発し、翌朝9時58分に終点の出雲市駅に到着する。実はこの列車は四国・高松に向かう「サンライズ瀬戸」と連結しており、途中の岡山駅で切り離されてしまうのだ。
「サンライズ出雲」は数年前から、縁結びの神として有名な出雲大社をはじめ、山陰のパワースポット巡りの女子旅に人気があるとのことで、5月の連休やお盆、年末年始などの繁忙期は、なかなか予約できないプレミアチケットとなっている。しかも、このサンライズ出雲のチケットはネットでは予約できず、基本的に1カ月前の朝10時に「みどりの窓口」に並んで購入するしかないのである。
まず正攻法は、1カ月前の朝9時頃に「みどりの窓口」に行って、駅員さんに「サンライズ出雲を予約したい」と告げ、日付や座席の条件など紙に書いて渡し、協力してもらうこと。10時ジャストにJRの予約・発券システム「マルス」でチケットを確保してもらうのだ。これがいわゆる「10時打ち」である。もちろん、それでも繁忙期は必ずチケットが取れるとは限らないのが悩ましい……。
たとえば、B寝台シングル大人1人(東京→出雲市・片道)の場合は、乗車券:1万1,990円+特急券:3,240円+寝台券:7,560円=2万2,790円となる。ちなみに、サンライズ出雲の席数ではB寝台シングルが80席と多くチケットを取りやすい。また、ノビノビ座席は指定席扱いで寝台券は不要だ
サンライズ出雲は1カ月前の午前10時に発売開始となる。9時頃にはみどりの窓口に行って「10時打ち」してもらおう。繁忙期は発売開始から数分で完売となる
2週間後や3日前のキャンセル席を狙え!
今回、12月30日のプレミアムチケットを予約した。筆者は寝坊して11月30日の10時過ぎにみどりの窓口に行ったためすでに完売。しかし、12月13日に再度みどりの窓口に行くと、キャンセル席をゲットできた
ちなみに、サンライズ出雲はJTBなどのツアーでも予約はできるが、基本的にホテルや旅館がセットになったツアーになり、チケット単体は予約できない。また、JR西日本の電話予約サービスもあるが、受け取りはJR西日本管内か宅配便になるのが面倒だ。
だが、あきらめてはいけない。B寝台シングルならキャンセル待ちが期待できる。繁忙期はベテランが複数のルートでチケットを予約するため、ダブって席を取ってしまうこともある。そのため、早ければ発売初日の夕方からキャンセル席が出ることがあるのだ。また、同様にツアー会社のキャセルが2週間前から始まるし、出発2日前にはキャンセル料が高くなるため、3日前に個人のキャンセル席が出ることが多い。このようなタイミングでみどりの窓口に行けばキャンセル席を確保できるかもしれないぞ。
なお、サンライズ出雲の出雲市行(下り)は大阪では乗車できないが、東京行き(上り)は大阪乗車で可能。また、繁忙期には22時以降に出発する臨時列車が運行されることもあり、こちらは下りでも大阪に停車する。
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