「東京23区」といえば日本随一の都市であり、大学進学や就職を機に東京に移り住む人も少なくない。そのため人口も多く、リサーチ型メディア・ねとらぼ調査隊の集計によれば2021年9月には23区全体の人口はで971万1,061人にのぼるという。そんな中でもとくに人口の多かった区は果たしてどこなのだろうか…?
今回は9月時点での23区の人口ランキングについてお伝えしていきたい。
23区人口ランキングが発表される
このランキングは、ねとらぼ調査隊が令和2年国勢調査人口(速報値)を基準に、毎月の住民基本台帳人口の増減数を加えて推計したものとなっている。
ランキング第5位に入ったのは「江戸川区」で、人口は69万3,655人となった。城東エリアの江戸川区は葛西海浜公園などの公園が多くファミリー層が暮らしやすいエリアとして知られている。またインド人をはじめとした外国人も多く、2018年7月のデータでは3万4,411人と、23区内で新宿区に次ぐ2番目の多さとなっている。
第4位には江戸川区と同じく城東エリアに属する「足立区」がランクイン。人口は69万4,347人だ。足立区といえば多くの路線が乗り入れる巨大ターミナル駅・北千住駅が存在し、そこから下った住宅街エリアに多くの人が住んでいる。
1位となったのは、大台目前の人口を有する世田谷区!
そして3位は「大田区」(74万3,280人)。大田区は23区最大の面積を持ち、田園調布などの高級住宅街から下町風情の残るエリアまで幅広い層の住民が暮らしている。繁華街として知られる蒲田周辺もメインの通りから一本外れるだけですぐに住宅街が広がるなど、コンパクトで暮らしやすい環境に人が集まっているのかもしれない。
惜しくも1位に届かなかった第2位は75万2,149人の「練馬区」だ。巨大な団地の「光が丘パークタウン」を有する光が丘駅や石神井公園駅など、自然豊富な公園の周辺が住宅街として高い人気を誇っているようだ。
そして23区で最も人口が多かった区は「世田谷区」だ。人口は2位の練馬区に20万人近い差をつける94万4,394人と、圧倒的な差をつけての1位となった。成城・二子玉川といった大人が「一度は住んでみたい」と思う高級住宅街や、下北沢・三軒茶屋など若年層が憧れる街など、全国的にもその名の知られた街が多いことも1位となった理由のひとつかもしれない。
今回のランキングでは23区の外側の区がランキング上位を占めた。逆に「港区」(17位)や中央区(22位)といった「住みたい街ランキング」などで上位常連の23区の中央に位置する区は、下位に沈む結果となっている。
「住みたい」と「住む」が違うのか、「住めない」から「住みたい」と思ってしまうのか。現在引っ越しを検討している人は、候補先のエリアの人口も加味しながら選んでみるのもいいだろう。
出典元:東京都の人口(推計)【東京都】
参照元:【東京23区】人口が多い区ランキング! 1位は世田谷区の94万494人【2021年9月最新データ】【ねとらぼ調査隊】
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