「全国戻りたい街ランキング2021」のトップ20が発表された。「都会すぎず、田舎すぎず」というのは住むのに快適な街を言い表す決まり文句のようなものだが、このランキングの上位にランクインしたのは必ずしも都会にアクセスのよい街だけではなかった。便利さを差し置いても、出身者に「戻りたい」と思わせる街の魅力とは何だろうか。
便利じゃなくてもいい、3位は四国「香川県三豊市」
地域応援サイト「生活ガイド.com」が収集したデータをもとに「全国戻りたい街ランキング2021」トップ20を発表した。
まず、3位にランクインしたのが「香川県三豊市」だ。都会と自然のバランス感が評価されていたトップ2とは異なり「店の充実度」など利便性では評価が低く、「交通の便利さ」にいたってはほぼゼロというありさまだ。しかしそれにも関わらずトップ3入りを果たしたのは、そのぶん「街並みや雰囲気」「安全」「愛着」というポイントが突出しているからだろう。
ニューヨークタイムズが「2019年行くべき52カ所の旅行先」の7位に選んだ「瀬戸内の島々」を代表する写真に三豊市の紫雲出山から望む桜と島々の写真が選ばれたり、全国屈指の絶景夕日スポットや「日本のウユニ塩湖」とも言われる父母ヶ浜があったりと、数々の印象的な風景を持つ三豊市。多少の不便さを考慮しても、穏やかに愛情を持って暮らせそうな街のようだ。
4位は「福岡県太宰府市」、5位には「長野県松本市」と「また住みたい」と思う街にはそれぞれ歴史や自然など便利さだけではない魅力があるようだ。
堂々の1位に輝いたのは「兵庫県明石市」。神戸市や大阪市にも特急電車でアクセスできる、兵庫県内で5番目に大きな街だ。高い利便性がありながら、瀬戸内海に面した場所に位置する街は自然豊かな印象が心地よい。海が近いこともあり、駅周辺の商店街には海産物の店が並んでいる。田舎と都会のよさをともに兼ね備えたバランスのよさが評価されているようだ。
明石市に次ぐ2位にランクインしたのは「福岡県福岡市」だ。評価のポイントは明石市と同じく、交通の便のよさと自然が身近であることが両立していること。福岡市は飛行機・新幹線・船・バスなどの交通網が発達しており、九州にありながら関西や関東、海外へのアクセスも容易だ。またグルメの街でもあり、おいしいものが比較的安く食べられるという点を支持する人も多いようだ。
一度ほかに街に住んだからこそ分かる地元の魅力。「いつか戻りたい街」が、あなたにもあるだろうか。
出典元:戻りたい街ランキング2021【生活ガイド.com】
※サムネイル画像(Image:「ウェイブダッシュ」リリースより引用)