10月20に発表された2021年度グッドデザイン賞において、「PlayStation 5(プレイステーション5)」がグッドデザイン金賞を受賞した。グッドデザイン賞とはあらゆる業界の製品やサービスが評価される、日本で唯一の総合的なデザイン推奨の取り組みである。この金賞はそのなかでも「グッドデザイン・ベスト100」から選ばれる特別賞で、とても栄誉ある賞だ。ただ、このニュースにネットはツッコミ祭りと化している。さて、その理由とは?
デザインお披露目時からその見た目が「空気清浄機にしか見えない」と揶揄されていたPS5
グッドデザイン賞の審査員の評価は「これまでと一線を画す三次局面で構成され、シンボリックでまさにエモーショナルな佇まい」「左右2枚のパネルで挟む構造は、取り外し可能で内部のクリーニングを行いやすい」などさまざまな点が評価され「これまでいかなるプロダクトでもお目にかかれなかった新しい形は、世界のプレイヤーが十分満足できるプロダクトに仕上がっている」と絶賛されている。……これまでいかなるプロダクトでもお目にかかれなかった?については「いやどう見ても某空気清浄機でしょ」と言いたくなるが、私たち一般人ではなくデザインの専門家たちから見ると、きっとそうなのだろう。
確かに本体の見た目はスタイリッシュではある。ネットでは「最初はうーん、と思ったけど今はかっこいいと思う」「近未来的で好き」という評価する声も確かにある。
しかし、ネットがザワついているのはデザインが評価されたという点だけではなかった。
それは、PS5の手に入りにくさだ。販売から約1年経つが、まだまだ店頭やネットですぐ買えるという状態ではなく、「持っている人の方が珍しい」状態。「デザインがいいのはわかったから買わせてくれ」「欲しい人の手元に渡ってない=ビジネス的にはバッドデザイン」「グッドデザイン賞を受賞したところで、今まで以上に売れるということはないと思いますよ!」「なるほど!デザインが良すぎてみんなの手元に回ってこないのか」など、ネットでは皮肉大喜利状態となっている。PS5を欲しいと思っても買えない人たちからすれば、グッドデザイン賞金賞なんてどうでもいいから、この品薄状態をなんとかしてほしい!というのが本音だろう。
あと2カ月ほどでクリスマスがやってくる。ライバルである任天堂のニンテンドースイッチも長らく品薄が続い高額転売問題が続いたが、現在ではそれもようやく落ち着き、「欲しい人がすぐ買える」という流通状態にはなった。今度はPS5の流通状態があと2カ月でどうなるか。特にクリスマスのサンタクロースたちは、子どもが「PS5が欲しい」と言わないかハラハラしているに違いない。
参照元:PS5、グッドデザイン金賞受賞も「カッコイイのは知ってるから買わせて」「流通に関してはワースト」と嘆き声【iza(イザ)】