眞子さま報道がきっかけ? ヤフコメの誹謗中傷「一括非表示」機能お披露目。これでネット炎上もなくなるのか?

「Yahoo!ニュース」に掲載された眞子さんと小室圭さんのご結婚に関する記事に、ヤフーが定めた基準を超える誹謗中傷コメントが集まったとして該当記事の「ヤフコメ」が閉鎖された。これまで個別コメントに対する対応は取っていたが、コメント欄全体を閉じる機能は19日に実装されたばかりだった。コメント欄閉鎖によってSNSではさらなる批判も招いているが、誹謗中傷コメントはかねてから問題になっており、もしかするとこれを機にネット上での誹謗中傷の対策がさらに進むことになるかもしれない。

ヤフコメの誹謗中傷をAIが判断、一括非表示に

該当記事は数時間で1万件前後のコメントが集まる異常な過熱ぶりだったよう

10月26日、元皇族の眞子さんと小室圭さんが役所に婚姻届を提出しご結婚した。コメント欄が荒れることで有名な「Yahoo!ニュース」では、ご結婚にまつわる一部の記事で短時間のうちに基準を超える量の誹謗中傷コメントが殺到したと人工知能(AI)が判断。個別のコメントを非表示にする対応から、さらに厳しいコメント欄自体を非表示にする対応へと移行したのだった。

ふたりのご結婚に対してはもとより批判が多かったが、眞子さんが複雑性PTSDを発症したと公表されると世論はやや軟化。婚約発表から4年という歳月を耐えて愛を貫いたという姿勢を評価する風潮も生まれていたが、匿名性の高いインターネットでは批判的な意見の勢いは衰えないのが現実だった。

攻撃的なコメントを「日常のストレスのはけ口」にしているという調査結果もある

AIを使ったヤフコメの誹謗中傷「一括非表示」機能は、10月19日に実装されたばかりのものだった。まさかとは思うが、ヤフコメが荒れると予想されて眞子さんのご結婚を狙って対策をした……というのは考えすぎだろうか。

実際、コメント欄が閉じられたことについてSNSでは「表現の自由の侵害」「情報操作だ」という主張が山のように見受けられた。ヤフコメが閉じても場所を変えて批判は続くが、企業としては誹謗中傷に加担する“場”を提供することはもう避けたかったのだろう。

ネット上での誹謗中傷は、眞子さんのご結婚に限ったことではない。例えばタレントの中川翔子さんをネット上で脅迫・侮辱した犯人は警察沙汰になっている。また2020年に女子プロレスラーの木村花さんがネット上での誹謗中傷を苦に自殺した事件はショッキングであり、ネット上でその原因を作った人の中には書類送検された者も出ている。

タレントでは心身を病むどころか命がかかっても変えられなかったヤフコメの治安の悪さだが、あるいは今回の一件によって流れが変わるとすれば、これまでネットの暴力にさらされてきた声なき“当事者”たちにとっては一歩前進ではないだろうか。ネット上から一刻も早く炎上案件がなくなることを切に願う。

参照元:眞子さま報道にヤフコメ殺到 “記事ごとコメント非表示”発動 「過度な批判や誹謗中傷」とAIが判断【ITmedia NEWS

オトナライフ編集部
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